高木優奈、女子プロゴルフ96期生の新人戦で完全V「こういう結果になってすごくうれしい」


10番、ティーショットを放つ高木優奈(カメラ・富張 萌黄)

10番、ティーショットを放つ高木優奈(カメラ・富張 萌黄)

◆女子プロゴルフ新人戦 加賀電子カップ 最終日(8日、千葉・グレートアイランドC=6582ヤード、パー72)

 95期生(22年合格)と96期生(23年合格)がそれぞれ優勝を争う新人戦の第3ラウンドが行われた。

 11月のプロテストに合格したばかりの96期生は、首位から出た高木優奈(フリー)が5バーディー、3ボギーの70で回り、通算5アンダーで優勝した。第1ラウンドから首位を譲らず、完全Vを達成。優勝が決まると、両手を挙げて喜んだ。目標としていた通算7アンダーには届かなかったが、「優勝したいと思う最初の試合。こういう結果になってすごくうれしい」と一生に一度の栄誉に笑みがこぼれた。

 スタートの1番から2・5メートルを沈めて、バーディー発進。出入りの激しいゴルフとなったが、7番では5メートルのパーパットをねじ込むなど、我慢強いプレーが光った。「パーパットにはしぶとさがある」と自慢のパット技術に胸を張った。

 プロテストは6度目の受験で悲願の合格。単年登録制度で出場していた2020~21年は45試合、レギュラーツアーに出場していた実力者。1日まで行われた、来季出場権をかけた予選会は14位で、第1回リランキングまでの試合の出場が可能となった。「プロテストが嫌で嫌で仕方なかった。そこ(プロテスト)がないことが安堵(あんど)とともに、今は気持ち良くゴルフができるようになった」。大きな壁を乗り越え、精神的な成長で“プロ初勝利”を手にした。

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