◆プロゴルフ男子、シニア、女子対抗戦 日立3ツアーズ選手権(10日、千葉・大栄CC)
各ツアーの今季ランキング上位選手らによる対抗戦が行われ、女子が27ポイントで2年ぶり7度目の優勝を飾った。初出場で今季3勝の岩井明愛(あきえ、21)が最優秀選手賞を受賞。双子の妹・千怜(ちさと、21)=ともにホンダ=と息の合ったコンビで優勝に貢献した。明愛は同じ7月5日生まれで憧れの存在である大谷翔平投手(29)のドジャース移籍を喜び「そういうビッグなプレーヤーになりたい」と誓った。
第1ステージ(S)の5番パー5。明愛、千怜姉妹はセカンド地点から迷わずドライバーを握った。「みんなが驚くようなことをしたかった。攻めていこうと」(明愛)、「見ている人がワクワクするようなゴルフがしたかった」(千怜)。5月のツアーでプレーオフを戦った時にも見せた“直ドラ”を披露。今季2人で5勝とツアーを席巻した岩井姉妹のエンターテイナーぶりが発揮された。
チームは27ポイントの圧勝で、2年ぶりV。最年長の申ジエ(35)=韓国=は前夜、全員で食事をした際に「多くの子どもたちが見ている前で勇気と夢を与えるプレーを、笑顔でやろう」と誓い合ったと語った。MVPの明愛は「このメンバーで勝ててうれしかった。初めてだったけど楽しめた」と笑顔で振り返った。
同じ7月5日生まれの大谷がエンゼルスからドジャースに移籍することを表明した。数日前にテレビニュースをチェックするなど動向を気にしていたようで「(決まって)うれしい。(契約の)ケタがすごくて、ビックリしました。自分もそういうビッグなプレーヤーになりたいと思います。夢とかを与えられるように」と話した。来季は「千怜とともに、もっと女子ゴルフを盛り上げられるように」と決意を新たにし、充実の一年を締めくくった。(岩原 正幸)