「ゴルフ天才少女」須藤弥勒がサイエンスアカデミー修了「勉強も頑張ります。それがゴルフにも役立ちます」


地元の太田市サイエンスアカデミーを修了した須藤弥勒(提供写真)

地元の太田市サイエンスアカデミーを修了した須藤弥勒(提供写真)

 推定総額3億6000万円のスポンサー契約を結ぶ「ゴルフ天才少女」須藤弥勒(12)=ゴルフ5/太陽自動車=が、地元の群馬・太田市が開講する「令和5年度第13回太田市サイエンスアカデミー」を修了したことが10日、分かった。

 同アカデミーは「ものづくりの町」太田市の児童がサイエンス(科学)に興味や関心を高め、将来の太田を支える人材の育成を図ることを目的として開催。太田市内在住または在学の小学5、6年生を対象に、大学教授や太田市に拠点を置くスバルの技術者らが指導。6月から12月まで11回の講座が開かれた。9日に修了証書を受け取った弥勒は「ゴルフの練習やプロアマ戦参加などで忙しかったですけど、サイエンスアカデミーは毎回、面白くて楽しかったです。無事に修了できてうれしい」と充実した表情で話した。

 父・憲一さんは「学業とスポーツの両立ができなければ、最終的には社会の壁にぶつかります。いつも弥勒には文武両道の大切さを説いています。ゴルフしかできない人間にはさせません」と強調。母・みゆきさんは「このサイエンスアカデミーで、創意工夫することの重要性や柔軟な発想を教えてもらい、弥勒は成長しました」とアカデミー関係者に感謝した。

 22年1月にアマ資格の規定改定によってアマ選手も無制限でスポンサー収入を得ることが可能になり、抜群の存在感を持つ弥勒にはオファーが殺到。これまでに所属契約のゴルフ5をはじめ、13社・団体とスポンサー契約した。関係者によると、全てのスポンサーの契約料を合計すると3億6000万円に上るという。破天荒な12歳のアマチュアゴルファーは「これからも勉強を頑張ります。それがゴルフにも役立ちます」と意欲的に話した。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。12歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。昨年8月に横峯良郎氏に弟子入り。昨年、アマチュア資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで所属契約のゴルフ5をはじめ、13社・団体とスポンサー契約した。ピアノも得意で今年7月の第24回北関東ピアノコンクールのプレコンペティション部門(ソロ)小学校6年生の部で銀賞を受賞。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。150センチ、50キロ。

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