プロアマ戦に出場した岩井明愛（カメラ・今西 淳）
女子プロゴルフツアーの今季開幕戦ダイキンオーキッドレディスは２９日から４日間、沖縄・琉球ＧＣ（６５９５ヤード、パー７２）で開催される。２年連続年間女王の山下美夢有（みゆう、２２）＝加賀電子＝は２８日、プロアマ戦後に会見し、史上４人目の３年連続女王と、今夏のパリ五輪代表へ意欲を見せた。オフには体力アップに取り組み、長いシーズンでの“両取り”に向けて本気モードだ。
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今季の女子ツアーは年間女王争いとともに、前半戦はパリ五輪代表争いから目が離せない。国内組から代表切符を狙うのは現在、世界ランクで日本勢３番手に位置する山下美夢有。２２歳のショットメーカーは上半身のトレーニングに力を入れるなど、ツアー制施行後で不動裕理以来２人目の３年連続女王の最有力候補だ。
昨年は海外メジャー３戦で予選落ち、４８位、２１位と不完全燃焼だったこともあり、メジャーでの活躍で女王に向けたメルセデス・ポイント奪取＆五輪出場へ世界ランク上昇のプランを思い描く。代表決定は６月２０～２３日の全米女子プロ選手権までと現状、選出圏内の畑岡奈紗、古江彩佳を含めて、直前までランキングの変動がありそうだ。
２１年東京五輪では３～５月に５勝を挙げた稲見萌寧が代表に滑り込んだように、桜井心那、岩井明愛・千怜姉妹ら新鋭も序盤戦次第で逆転選出のチャンスは十分ある。また、女王争いでは開幕戦は同週の米ツアー出場で不在となるが、永久シードの３０勝まであと「２」に迫る申ジエ（日本ツアーの会員としては通算２８勝）も有力候補の一人。若手からベテランまで実力者がそろい、ツアーの覇権を目指す戦いが始まる。（ゴルフ担当キャップ・岩原 正幸）