女子ツアー34年ぶり2度目の3週連続短縮開催 春の嵐で4度の開始時間変更後に中止 原英莉花「残念です」


原英莉花

原英莉花

◆女子プロゴルフツアー ヤマハレディース 第2日(29日、静岡・葛城GC山名C=6455ヤード、パー72)

 第2ラウンド(R)が降雨によるコースコンディション不良のため、中止となった。大会は54ホール(H)に短縮され、30日午前7時から再開予定。ツアーは34年ぶり2度目となる3週続けての短縮開催となった。賞金加算は規定により75%となり、成績に応じて付与されるメルセデス・ポイントの変更はない。第1Rを終え、小祝さくら(25)が単独首位に立っている。

 午前11時20分。4度の開始時間の変更を経て、ついに競技中止となった。28日から降り続いた雨の影響で、コースの復旧が困難に。最終日に36Hを回る72H完走が検討されたが、54Hへの短縮になった。スタートを前にクラブハウスで待機していた原英莉花(25)は「残念です。1日練習できるので、準備したい」と切り替えるしかなかった。

 悪天候の影響で3週連続で短縮。34年前の1990年4月、当時のヤマハカップレディスオープン(72H→63H)、徳島月の宮レディスクラシックオープン(54H→36H)、那須小川レディス(54H→45H)以来、2度目の珍事となった。

 会場付近の静岡・掛川市の28日午後4時からの24時間の降水量は105ミリを記録。この日、午前10時頃は11メートルの強風も吹き、春の嵐となった。午後1時頃には天候が回復したが、今度は強い日差しが降り注ぎ、気温は20度を超えて初夏の陽気に。週末は晴れの予報で開催に影響はなさそうだ。

 午後にスタート予定だった岩井千怜(ちさと、21)がコースへ練習に訪れるなど、各選手が調整した。前週は最終日が中止となり、3位に終わった小林夢果(20)は「中止になるとは考えていなかったけど、明日に期待したい」と前を向いた。(富張 萌黄)

 ◆今季直近2試合の競技短縮 2週前のVポイント×ENEOSは最終日が雨天のため、決勝Rに進出した50人をさらに絞り込むセカンドカットを実施した上で、37選手が10番から9Hをプレー。小祝さくら(25)とのプレーオフを制した鈴木愛(29)が通算20勝目を手にした。前週のアクサレディス宮崎も最終日は悪天候に。最終Rは実施されず、第2日終了時点で首位に立っていた臼井麗香(25)が悲願の初優勝を手にした。

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