中島啓太
◆欧州男子プロゴルフツアー ヒーロー・インディアンオープン 最終日（３１日、インド・ＤＬＦＧ＆ＣＣ＝７４１６ヤード、パー７２）
昨季日本ツアー賞金王で今季から欧州男子（ＤＰワールド）ツアーに参戦する中島啓太（フリー）が７３で回り、通算１７アンダーで６戦目での初優勝を飾った。日本勢では青木功、松山英樹、久常涼、今季の星野陸也に続く５人目の欧州ツアー制覇となった。
中島がツアー参戦１年目で海外１勝を成し遂げた。４打差首位で出ると、前半にスコアを３つ伸ばし、８打リードでバックナインへ。１４番でダブルボギーを喫したが、逃げ切った。１月下旬から欧州ツアーを戦い、過去５戦中、ラスアルハイマ選手権（ＵＡＥ）での４位が最高位だった。
年末年始は巨人・菅野智之投手らとハワイで２週間合同トレーニングを行った。「結果で恩返しできるように頑張ります。優勝して報告できるように」との願いを実現した。昨年１２月には米ツアー予選会（フロリダ州）を受験も、出場権は得られず。欧州ツアーでポイント上位１０位（有資格を除く）に入れば翌年の米ツアー出場資格を得られるるため、「２０２５年に米国に行くための１年間」と位置づける。
参戦前の１月２１日に「自分としてはまだスタートラインに立っただけで何も失うものがない。困難はたくさんあると思うけど、１年間出し切りたい」と宣言した。インドの地で、中島が一つの夢をかなえた。
中島啓太の優勝コメント「海外でプロとしての初勝利で、とてもすばらしい気持ちです。（リードがあったが）緊張していた。タフな後半９ホールだったが、いいショットをしていくだけと考えていた。この欧州ツアーで年間トップ１０に入って、２０２５年にＰＧＡ（米男子）ツアーに行くことが目標です」