小祝さくらが5打差逆転で10勝目 若手台頭に心境吐露「30歳までやっているかどうか」


優勝会見に応じる小祝さくら

優勝会見に応じる小祝さくら

◆女子プロゴルフツアー ヤマハレディース 最終日(31日、静岡・葛城GC山名C=6455ヤード、パー72)

 5打差の5位から出た小祝さくら(ニトリ)が6バーディー、1ボギーの67で回り、通算10アンダーで今季初優勝を挙げた。昨年7月ミネベアミツミレディス以来となる通算10勝目を手にした。「すごくうれしいけど、実感がない。また今週も終わったなという感じ」と難セッティングを戦い終えた疲労感の方が大きいと振り返った。

 前半に2つ伸ばし、バックナインへ。首位に追いつくためには更に伸ばす必要があったが、13番で痛恨のボギー。「ショックだった。そこから気合いを入れ直した」とギアを上げた。14番で3メートルを沈めて、すぐさま取り返した。そこから流れに乗り、16番まで3連続バーディーで首位に並んだ。18番パー5は第2打をグリーン手前花道まで運び、30センチに寄せて、バーディー締め。リードを2打に広げ、パッティング練習中に優勝の知らせが届いた。

 前週は同じ1998年度生まれ「黄金世代」の臼井麗香がツアー初優勝。「アマチュアの時から一緒に大会出たりしていて、先週初優勝を上げて、すごく同級生として嬉しかったですし、自分も頑張ろうと思えた」と刺激を受けた。臼井とは毎年オフにカラオケに行くほど仲がいい。「麗香ちゃんは昭和のバブリーダンスみたいなのを踊ってくれて、それを見るのが楽しみ」。小祝の十八番(おはこ)はKiroroだという。「点数勝負のときは歌います」と自信を持っている。

 毎年のように全試合に出場を続けている。今年もフル参戦を予定しているが、「30歳までやっているかどうか。あと3~4年頑張ってやりたい」と語った。「若い選手がどんどん出てきて、体力的に過酷だと毎年思う。モチベーションが続く限り続けたい」。“鉄人”と言われる小祝だが、戦い続けるつらさもある。今季の目標は複数回優勝と自身初のメジャー制覇。悲願達成に向けて今季も走り続ける。

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