竹田麗央、地元でツアー初優勝 大地震から丸8年の日に熊本で 叔母は元賞金女王・平瀬真由美「すごくびっくり」


1番、ティーショットを放つ竹田麗央 (カメラ・豊田 秀一)

1番、ティーショットを放つ竹田麗央 (カメラ・豊田 秀一)

◆女子プロゴルフツアー KKT杯バンテリンレディス 最終日(14日、熊本空港CC=6518ヤード、パー72)

 3打差3位から出た地元・熊本出身の竹田麗央(りお)=ヤマエグループHD=が3バーディー、1ボギーの70をマークし、通算7アンダーで最終日逆転で初優勝を飾った。1993、94年の賞金女王・平瀬真由美さんを叔母に持つ21歳が、小学1年時から回っていた慣れ親しんだコースで、大喝采を浴びながら悲願の1勝をつかみ取った。鶴岡果恋、鈴木愛、イ・ミニョン(韓国)の3人が2打差の2位だった。

 ツアー屈指の飛距離を武器に昨季ポイントランク22位で初シードを獲得し、今季7戦目で4度目の最終日最終組でのプレー。過去3度は最終日に思うようにスコアを伸ばせず、あと一歩のところで涙をのんできた。今大会は第1ラウンドは73で6打差41位と出遅れるも、セカンドショットの距離感を修正。第2ラウンドはコース記録に「1」と迫る66をマークし、3位に浮上していた。

 くしくも、この日で熊本地震発生から丸8年が経過。中学1年時に被災した竹田は「すごく怖かったのを覚えている。苦労された方もたくさんいると思うので、少しでも元気づけられたら」と第2R後に語っていた。連日大勢のファンが応援に駆けつけ、地元の声援に後押しされた。13日はジュニアレッスンに講師として参加。「『いつも見ているよ』と子どもたちが言ってくれた。自覚も生まれた。その子たちに、いいプレーが届けられるように頑張りたい」と目を輝かせていた。

 竹田は表彰式の優勝スピーチで以下のように話した。「この大会は子どもの時から観戦に来ていた大会で、まさか自分が優勝できるなんて思っていなかった。すごくびっくりしていますし、うれしいです。また来週からもたくさん優勝争いして、2勝目を早く挙げられるように頑張ります。今日はありがとうございました」

 ◆竹田 麗央(たけだ・りお)2003年4月2日、熊本・合志市生まれ。21歳。6歳の時、母の影響でゴルフを始め、熊本国府高1年時の19年九州ジュニアで優勝。2111月のプロテストに合格し、22年からツアー参戦。9月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで2位。昨季はポイントランク22位で初のシードを獲得。1993、94年の賞金女王・平瀬真由美さんは叔母にあたる。166センチ。家族は両親と兄、弟。

最新のカテゴリー記事