21歳の竹田麗央がツアー史上4人目の初Vからの連続優勝 V2の完全優勝は史上初


通算12アンダーで2週連続優勝を決めて神谷そら(左)と抱き合う竹田麗央(カメラ・今西 淳)

通算12アンダーで2週連続優勝を決めて神谷そら(左)と抱き合う竹田麗央(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー フジサンケイレディス 最終日(21日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6494ヤード、パー71)

  前週に地元のKKT杯バンテリンレディス(12~14日、熊本空港CC)で初優勝を挙げた竹田麗央(りお、ヤマエグループHD)が、6バーディー、2ボギーの67で回り、大会記録タイの通算12アンダーでツアー史上4人目の初優勝からの2戦連続優勝を果たした。絶好調の21歳は第1日に首位に立つと、第2日、最終日も安定した安定したプレーで3日連続の67をマーク。トップを走り続ける完全優勝を果たした。初Vから連戦となる2勝目を完全優勝で決めたのはツアー史上初の快挙となった。ポイントランクも首位に浮上した。

 「上がり3ホールは緊張しましたが、先週の初優勝で自信がつきました。最後まで自分を信じてプレーできました。また、3勝目を目指していきたいです。また、来週も優勝争いをして、優勝できるように頑張ります」。落ち着いて話す竹田には貫禄が漂っていた。

 3打差の2位は小林光希(三徳商事)。3月のアクサレディス6位を超えて、自己最高成績と大健闘した。

 4打差の3位は鈴木愛(セールスフォース)。悲願の初優勝を目指した27歳の野沢真央(愛知製鋼)は一時は首位に並んだが、5打差の4位だった。

 日本有数の美しいシーサイドコースで熱戦が繰り広げられた。最終日を3打差の2位からスタートした野沢が1番から、いきなり3連続バーディー。竹田は5番でボギーをたたき、一時は首位に並ばれた。さらに竹田は10番でボギー。その時点では野沢に加え、尾関彩美悠(あみゆ、JFEスチール)にも追いつかれ、大混戦となった。

 しかし、終わってみれば、竹田が強かった。首位に並ばれはしたが、首位から陥落することはなかった。12番、13番で連続バーディーで抜け出し、16番パー5では持ち味の飛距離を生かしてバーディー。勝負を決めた。さらに難関の最終18番パー4でもバーディーフィニッシュを決めた。

 今季、先週までの平均ストロークは、唯一の60台(69・9487)でランク首位。飛距離ランクは3位(254・55ヤード)。飛距離もあり、安定感もある。先週に初優勝したことで「勝ち癖」も身につけた。

 母の哲子(さとこ、56)はレギュラーツアーで96試合出場経験を持つプロゴルファー。叔母の平瀬真由美(54)は1993、94年の賞金女王。幼少時からゴルフに慣れ親しみ、ゴルフの厳しさも知っている。

 2024年の日本女子ゴルフツアー。「竹田時代」が到来しようとしている。

 ◇日本女子ツアーの初優勝からの2戦連続優勝(1988年のツアー制施行後)

 ▽西田智慧子(1990年10月、宝インビテーショナル~富士通レディース)

 ▽表純子(2005年7月、シャトレーゼクイーンズカップ~スタンレーレディス)

 ▽岩井千怜(2022年8月、NEC軽井沢72~CATレディース)

 ▽竹田麗央(2024年4月、KKT杯バンテリンレディス~フジサンケイレディス)

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