石川遼が首位でホールアウト 最終9番バーディーの大歓声に「きょうは祝日ですか」


18番、バーディーを決めギャラリーの拍手に応える石川遼(カメラ・谷口 健二)

18番、バーディーを決めギャラリーの拍手に応える石川遼(カメラ・谷口 健二)

◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 第1日(2日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)

 2010年大会最終日で世界主要ツアー最小の58をマークして優勝した石川遼(CASIO)が、5バーディー、1ボギーの4アンダー、66で回り、石川がホールアウトした時点で堂々の首位に立った。

  石川は、先週のISPSハンダ欧州・日本トーナメントで優勝した桂川有人(国際スポーツ振興協会)、昨年のダンロップフェニックスで史上7人目のアマ優勝を果たして今季からプロとしてツアーに本格参戦している22歳の杉浦悠太(フリー)と一緒の注目組で10番からスタート。12番パー4でバーディーを先行させると、難しい18番パー4でもバーディーを奪い、前半を2アンダーで折り返した。

 後半は4番パー3でボギーをたたき、一歩後退したが、すぐに5番パー4でバーディーを奪い、取り返した。さらに6番パー4でもバーディー。最終9番パー4では左3メートルの微妙な距離のバーディーパットを最後のひと転がりできっちり沈めた。「9番はジャストタッチで狙ってジャストタッチで入りました」と会心のパットを笑顔で振り返った。

 この時点で、まだスタート前の選手もいたが、石川がホールアウトした時点で首位に浮上。平日にもかかわらず、グリーンを取り囲んだ大ギャラリーから大歓声が沸き起こった。

 「きょうは祝日ですか? 大歓声はうれしいです。感謝しかありません。(今大会は)今年で64回目ということで東海地区のファンに浸透していると思います。僕もこの時期になると『今年も中日クラウンズの季節になったな』と思いますから」。日本男子ツアーの第一人者は、大観衆と大会関係者に感謝した。

 2010年大会では最終日に58をマークして、6打差から大逆転優勝を果たした。大会前日の1日には「それから14年、もうそんなにたったか、という感じです。いい思い出を更新したい」と笑顔で話していた。第2日から最終日までは祝日が続く。さらに大観衆が詰めかけることが予想される中「石川劇場」の再現が期待される。

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