菅沼菜々がノーボギーの71で好発進 アン・シネとのラウンドは「いいにおいだった」


5番ホールでバーディーを奪い声援に応える菅沼菜々(カメラ・今西 淳)

5番ホールでバーディーを奪い声援に応える菅沼菜々(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第1日(2日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)は1バーディー、ボギーなしの1アンダー71でホールアウトした。午前組がプレーを終えた時点で暫定7位につけている。

 残り162ヤードの第2打を7アイアンで30センチにからめてバーディーを奪った後半5番が唯一スコアが動いたホールで、他の17ホールはひたすらパーを並べた。「ピンチがなかった。ショットも良くて、パッティングも安定していた」というストレスフリーな一日だった。

 グリーンが硬く、難しいメジャーのセッティング。スタート前はキャディーと「ボギーが5、6個来ると思うけど我慢しよう」と声を掛け合った。「ボギーが来てもいいや、っていう気持ちの余裕が、いい方向に行った」と振り返った。

 昨季2勝を挙げて迎えた今季だが、出場8戦中、予選落ちが6度と低迷した。「すごく調子が悪くて、球が弱くてつかまらなかった」。オフの2月に右膝を痛めたことが原因だった。膝をかばっているうちに、スイングが崩れた。好調時の動画を何度も見返すうちに、前週の月曜日に気づきがあった。ダウンスイングで右膝が回らずに前に出て、体が開いてしまっていた。前週のパナソニックオープンで修正に努め、「予選落ちだったけど、内容はすごく良かった」。手応えとともに今季メジャー初戦に乗り込んできた。

 “自称アイドル”を公言する菅沼と、アン・シネという人気プロが予選ラウンドで同組に入った。午前7時スタートの第1組にもかかわらず、たくさんのギャラリーがついた。「私にはない大人っぽい雰囲気で、すごいなと思いながら回っていた。いいにおいがするし、めっちゃ良かった。明日も回れてうれしい」。メジャーの舞台で、菅沼が輝きを取り戻す。

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