河本結 史上初のきょうだい同日Vへ姉は5差5位「気づいたら優勝してた、くらいのスタンスで」


6番、ティショットショットを放つ河本結(カメラ・今成 良輔)

6番、ティショットショットを放つ河本結(カメラ・今成 良輔)

◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第3日(4日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 通算11勝(メジャー3勝)で、2年連続国内年間女王の山下美夢有(みゆう、22)=加賀電子=が8位から出て5バーディー、1ボギーの68で、首位と3打差の通算7アンダー2位に浮上した。昨季韓国ツアー賞金女王の李叡源(イ・イェウォン、21)が10アンダーで単独首位。

 通算1勝の河本結(25)=リコー=が4バーディー、1ボギーの69と伸ばし、5打差の5位に浮上した。小技でつかんだパーから勢いに乗った。1番で2メートルを沈めると、2番のピンチも切り抜けた。グリーン奥から15ヤードを58度ウェッジでロブショット。50センチにつけ「パーでしのいで流れをつかめた。バーディーより気持ちよかった」と笑った。米国で培ったアプローチを、国内メジャーの高速グリーンにも生かしている。

 弟・力の活躍にも刺激を受ける。開幕前に「人に頼らず、自分でゴルフをして」と助言。この日はイーグルあり、ダブルボギーありの派手なスコアだったが「全部自分でやればいいゴルフができるんじゃないかな」と姉らしく目を細めた。

 逆転すれば史上初のきょうだい同時V。「私はダメ。めっちゃ遠いから」というが、何が起こるか分からないのがメジャー大会。「気づいたら優勝してた、くらいのスタンスでいかないと」と平常心で快挙に挑む。(富張 萌黄)

最新のカテゴリー記事