米沢蓮が岩手出身選手としてツアー初V 同郷は大谷翔平「大谷選手を目指している子供がいっぱいいます」


9番でバーディーを決めガッツポーズする米沢蓮(カメラ・谷口 健二) 

9番でバーディーを決めガッツポーズする米沢蓮(カメラ・谷口 健二) 

◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 最終日(5日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)

 2打差の3位からスタートした米沢蓮(ティ・エム・プラテック)が6バーディー、1ボギーの65で回り、通算13アンダーで逆転優勝した。19歳で東北福祉大2年生だった2019年5月のアジアパシフィックオープンダイヤモンドカップでは浅地洋佑に1打差2位で惜敗し、アマチュア優勝を逃した。それから5年。最終18番で劇的なバーディーを決め、同じ最終組で回った東北福祉大の2学年先輩の片岡尚之(CS technologies)を1打振り切り、念願のツアー初優勝を果たした。

 「上がり3ホールは、あまり覚えていません。最後のパットを決めてプレッシャーから解放されました」とホッとした表情で話した。

 米沢は岩手県出身選手としては日本男子ツアー初優勝となった。優勝インタビューで、情報番組「ゴゴスマ」の総合司会を務める石井亮次アナウンサーに岩手県出身の米大リーグ、ドジャースで大活躍する大谷翔平について聞かれると「大谷選手は本当に素晴らしい選手です」と答えた。

 現在も岩手県を拠点としている米沢は優勝会見でも大谷についてコメント。「大谷選手を知らない人はいない。僕の周りでも大谷選手を目指している子供がいっぱいいます。大谷選手と同じようにとはいきませんけど、僕も岩手のジュニアゴルファーに同じようなものを届けられるようになればうれしい」と笑顔で話した。

 首位から出た愛知県出身の小木曽喬(フロンティアの介護)は72とスコアを落とし、4打差の3位。地元での優勝を逃した。

 2010年大会の最終日で世界主要ツアー最少の58をマークして大逆転優勝をした石川遼(カシオ)は通算イーブンパーの34位だった。

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