アマチュア・李暁松(リ・ヒョソン、韓国)が7打差大逆転で15歳176日の国内最年少V 石川遼、勝みなみ越えの歴史的快挙「とても大好きな日本で優勝できて本当に光栄」


優勝カップ、サロンパスカップ、ベストアマチュアのカップを並べ15歳の15ポーズをする最年少優勝を果たしたアマチュアの李暁松(リ・ヒョソン)(カメラ・今成 良輔)

優勝カップ、サロンパスカップ、ベストアマチュアのカップを並べ15歳の15ポーズをする最年少優勝を果たしたアマチュアの李暁松(リ・ヒョソン)(カメラ・今成 良輔)

◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(5日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 夏日の強い日差しの中、全競技が終了した。アマチュアで唯一決勝ラウンドに進んだ15歳の李暁松(リ・ヒョソン、韓国)が、大観衆の前で歴史的快挙を成し遂げた。7打差10位で出て1イーグル、5バーディー、2ボギーの67をマーク。通算8アンダーで大逆転優勝を飾った。日本女子ツアー史上8人目のアマチュア優勝となった。

 李は2008年11月11日、韓国生まれの15歳176日。2014年のKKT杯バンテリン杯の勝みなみの15歳293日の国内女子ツアー最年少記録を更新。国内男子も2007年マンシングウェアKSBカップの石川遼の15歳245日で、いずれも更新して国内男女ツアー最年少記録となった。国内メジャーの最年少女王は2016年日本女子オープンの畑岡奈紗の17歳263日だった。また、最終日7打差逆転もこれまでの5打差を2打更新する日本女子ツアーのメジャー最多記録となった。

 佐久間朱莉(しゅり)が1打差の2位。昨年の韓国ツアー賞金女王の李叡源(イ・イェウォン、韓国)が6アンダーの3位。22年大会覇者で22、23年の日本ツアー年間女王の山下美夢有(みゆう)、18年大会覇者の申ジエ(韓国)が5アンダーの4位だった。

 22、23年の韓国女子アマチュアを制した15歳の李は、アマチュアの韓国代表チームの紺と赤のウェアに身を包んでプレー。昨年のこの大会では予選落ちを喫したが、1年間で急激な成長を見せて日韓の昨年の女王2人を撃破。圧巻は首位と2打差で迎えた520ヤードの最終18番パー5。第2打をピン左下5メートルへ。イーグルパットをねじ込むと、大歓声の中で右拳を揺らした。

 大会初のアマチュア優勝で国内メジャー史上最年少V。李は「まだ優勝したかどうか実感がわいていません。とても大好きな日本で優勝できたことを本当に光栄に思っています。(7打差大逆転に)トップ10(10位以内)でフィニッシュをと思っていて、途中でリーダーボードを見て、緊張しないで1日最後までプレーしようと思って頑張ったら最後にイーグルが取れました」と話した。

 

 また、表彰式の優勝スピーチで李は落ち着いた表情で韓国語で感謝の思いを語った。「このような大会で優勝できたことを本当にありがたいと思っていますし、うれしいです。そして日本ツアーに将来的に参戦できたらいいなと思っています。昨年よりも少し成長した姿で、日本の皆様とお会いできたことをうれしく思っています。来年もまたより成長した姿でお会いできたらと思います」。最後に日本語で「ありがとうございました」と話し、あどけない笑顔を見せた。

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