20歳の飛ばし屋、小林夢果が66で発進 師匠ジャンボも「運動神経がいい」と絶賛のプロ3年目


6番でティーショットを放つ小林夢果。初日6アンダーの好スコアをマークした(カメラ・今西 淳)

6番でティーショットを放つ小林夢果。初日6アンダーの好スコアをマークした(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー ニチレイレディス 第1日(14日、千葉・袖ケ浦CC新袖C=6584ヤード、パー72)

 プロ3年目の小林夢果(ヨコハマタイヤジャパン)が7バーディー、1ボギーの6アンダー、66をマークし、暫定首位でホールアウトした。

 10番から出ると、1つ伸ばして迎えた前半の18番パー5(506ヤード)で残り180ヤードから6アイアンで4メートルに2オンさせ、2パットでバーディー。続く1番パー5(525ヤード)ではグリーンエッジまで210ヤードから4ユーティリティーで花道まで運び、アプローチを50センチに寄せて連続バーディー。7、8番も連続で伸ばした。

 ドライバーの飛距離280ヤード超のパワーゴルフで好スコアをたたき出した20歳は「ショットがついてくれたので、気持ちよく上がることができた」とうなずいた。この試合から新調したキャディーバッグとともに、この日ラウンド前に届いたというピアスを耳に着用して気分よくプレー。「朝からテンションが高かった」と笑った。

 8歳でゴルフを始め、中学卒業後にジャンボ尾崎ゴルフアカデミーで腕を磨いた。飛ばしの秘けつについて「スイングの幅は昔から大きい。腰の回転で(力を)ためる感じ」と話す。この日は12ホールでドライバーを握った。師匠の男子ツアー歴代最多94勝の尾崎将司から「運動神経がいいな」と絶賛されるほど、高い身体能力を持つ。

 昨年11月の下部ツアーで優勝し、今季は最終予選会8位の資格でレギュラーツアーを主戦場とする。昨季からの成長を「曲がらなくなった」と分析。ドライバーで右に出て左へと曲がるドローボールを、アイアンショットではフェードボールを操る。今季は2日間の短縮競技となったアクサレディス宮崎(3月)で3位が最高。好スタートを切り「(明日からも)一緒のゴルフをするだけ」と初Vへ言葉に力を込めた。

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