通算4勝目に王手の竹田麗央、年間賞金1億円突破見えた…出場15戦で大台なら日本人歴代3位のスピード記録


6番パー3でクラブを選択する竹田麗央(カメラ・今西 淳)

6番パー3でクラブを選択する竹田麗央(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー ニチレイレディス 第2日(15日、千葉・袖ケ浦CC新袖C=6584ヤード、パー72)

 今季3勝の竹田麗央(りお、21)=ヤマエグループHD=が3位から出て5バーディー、2ボギーの69で回り、通算8アンダーの単独首位に浮上し、通算4勝目に王手をかけた。今週優勝すれば、自身初の年間獲得賞金1億円の大台に、所要15試合での日本人3位タイのスピード記録で到達する。大逆転でのパリ五輪切符獲得の可能性も残る次週のメジャー、全米女子プロ選手権(20~23日・ワシントン州)へ弾みをつける。

 飛ばし屋の竹田は2番パー4の第2打でウェッジを握り、1・5メートルに寄せて連続バーディーで発進した。69で単独首位へ浮上。「前半は好機について後半はアイアンショットがブレた。80点」と自己採点し、前週痛めて途中棄権につながった背中の状態に関しても「大丈夫」と万全を強調した。

 4、5月に3勝と今季一気にブレイク。今季賞金8688万円(1位)に優勝賞金1800万円を加えれば、1億488万円となり初の大台突破となる。15試合目での達成なら日本人歴代3位のスピード記録だ。

 2週前に初の海外メジャー、全米女子オープンでは9位と健闘した。同行したプロゴルファーの母・哲子(さとこ)さん(56)によると、知人で米国在住の料理人がコース近くに借りた一軒家に来てくれ、朝と晩に日本食を提供してくれたという。次週の全米女子プロは母、キャディーと3人でホテルに滞在予定で「この前みたいなのが当たり前ではない。いろいろ経験したい」と母は話す。

 前回のメジャーで持ち前の飛距離やショットに手応えを感じたという21歳。最終日へ「優勝してから行くのがいいが、ベストを尽くしたい」。世界ランクは日本勢5番手の42位。次戦メジャーの活躍次第では、24日に決まるパリ五輪代表2枠への逆転の可能性も残されている。(岩原 正幸)

 ◆年間獲得賞金1億円突破のスピード記録 18年の鈴木愛、22年の西郷真央の出場11試合が最速。昨年、山下美夢有が15試合目で到達し、日本人では3番目の記録となった。

最新のカテゴリー記事