昨年プロテスト不合格の19歳が上位浮上 即プロ転向の条件


8番ティーショットを放つアマチュアの荒木優奈(カメラ・今西 淳)

8番ティーショットを放つアマチュアの荒木優奈(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー 資生堂レディス 第2日(29日、神奈川・戸塚CC=6697ヤード、パー72)

 4打差8位から出たアマチュアの荒木優奈(19)が5バーディー、1ボギーの68で回り、首位と2打差の4位に浮上した。昨年11月のプロテストは不合格になった19歳が悔し涙を糧に、初の優勝争いに加わった。ツアー史上9人目のアマチュア優勝を果たし、プロ転向を目指す。堀琴音(28)=ダイセル=が9アンダーで2年ぶりの優勝に王手をかけた。

 失意に暮れたプロテストから約8か月。アマチュアの荒木がプロの世界で優勝争いにからんできた。「奇跡みたいなゴルフだった」と振り返る一日は4番でボギー先行。「難しいコースだとボギーが出るのは分かっているので、焦らなかった」という強心臓ぶりで、5つのバーディーを積み重ねた。

 身長156センチながらドライバーの平均飛距離は260ヤードを誇る。全長6697ヤードのコースも苦にせず、次々と2・5メートル以内につけた。多くのギャラリーから拍手が湧き起こり「自分のプレーで歓声が上がるのが気持ちいい。テレビで見ていた世界なので面白い」と笑った。

 アマVを果たせば即プロ転向も可能となる。首位との差はわずか2打。「優勝争いの雰囲気を感じながら、トッププロの方たちと回れる」と緊張もあるが、ワクワクしていると話した。今季は3月に2度のベストアマを獲得。昨年まではアマ日本代表として活躍した19歳が快挙達成へ挑む。 (富張 萌黄)

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