12年前から指導する恩師が語る「礼儀正しい」杉浦悠太 中学時代からゴルフは「ベテランみたいな感じ」


18番、優勝を決めた杉浦はホッとした表情を見せる(カメラ・馬場 秀則)

18番、優勝を決めた杉浦はホッとした表情を見せる(カメラ・馬場 秀則)

◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 今季メジャー第2戦 日本プロ選手権 最終日(7日、岐阜・富士C可児C志野C=7201ヤード、パー72)

 プロ2年目の杉浦悠太(22)=フリー=が、国内4大メジャー初制覇を果たした。2打差の単独首位から出て3バーディー、3ボギーの72で通算18アンダーでアマチュア時代を含め通算2勝目。詳細データが残る1985年以降では、2009年の池田勇太以来、日本人2人目の大会初出場Vを完全優勝で達成した。1926年創設の日本最古のメジャー大会で、最速プロ12戦目での初優勝ともなった。2025年から5年間のシード権を獲得し、賞金ランクは8位から2位に浮上。目標の海外進出へ足掛かりをつかんだ。

 杉浦は約12年前から「江連忠ゴルフアカデミー(ETGA)愛知校」の1期生としてインストラクターの奥雅次氏に指導を受ける。奥氏は「怒ったことがない。常に礼儀正しい子で、ゴルフもうまかった。中学生頃には、(試合で)3ウッドのローフェードで、とベテランみたいな感じでやっていた」と振り返った。

 今大会前には杉浦がスクールを訪れ、ジュニアたちとともにトレーニングなどで汗を流した。「『元気よくあいさつをしよう』など、みんなで練習前に唱える10か条みたいのがあるんですけど、彼も一緒になってやっていました」。恩師はプロになってもおごらない人柄の一端を明かした。(正)

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