「もう4週間会えていない…」どん底から2年ぶりVの川崎春花、父から贈られた愛犬のチワワが支えに


愛犬の小梅を笑顔で披露する川崎春花

愛犬の小梅を笑顔で披露する川崎春花

◆女子プロゴルフツアー ミネベアミツミレディス 最終日(7日、北海道・真駒内CC空沼C=6667ヤード、パー72)

 単独首位で出た川崎春花(21)=村田製作所=が4バーディー、1ボギーの69をマークして大会新の通算18アンダーで逃げ切り、2022年マスターズGCレディース以来となるツアー3勝目を挙げた。ショットの不調で「人前でゴルフをするのが怖かった」と言うほど、どん底に陥った昨季はコースで何度も涙。桜井心那(20)=ニトリ=、尾関彩美悠(21)=JFEスチール=との03年度生まれの「ダイヤモンド世代」最終組対決を制し、復活を遂げた。

 どん底にいた川崎に光を照らしてくれたのが、愛犬「小梅」(1歳、メス)だった。昨年7月末の大東建託・いい部屋ネットレディス後に、父・太郎さんがサプライズでチワワをプレゼントしてくれた。「めっちゃ癒やされる。一緒に寝てくれたりもするんですよ」と目尻を下げた。

 携帯電話の写真フォルダー「小梅さん★」には約1000枚のお宝ショットが。ツアーの合間に眺めれば、自然と笑顔も増える。「もう4週間会えていない…」。8日からのオープンウィークは小梅と戯れる予定だ。

 6日に京都から北海道入りした太郎さんは「春花に一番懐いているので、それがうれしいみたい」と笑顔で言った。母・雅子さんは初日から会場で観戦し「ずっと泣いているのを見てきたので。本当によかった」と安堵(ど)した。両親と小梅。復活の裏に、家族の支えがあった。(高木 恵)

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