「ゴルフ天才少女」須藤弥勒がパリ五輪に刺激「ツアーデビューをロス五輪への第一歩にしたいです!」


所属先のゴルフ5を運営するアルペングループの水野会長(左)に誕生日ケーキをプレゼントされて笑顔の須藤弥勒(提供写真)

所属先のゴルフ5を運営するアルペングループの水野会長(左)に誕生日ケーキをプレゼントされて笑顔の須藤弥勒(提供写真)

 史上初めてゴルフのジュニアメジャー4冠を達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(13)=ゴルフ5/太陽自動車=は7日、連戦でツアーデビューするニトリレディス(22~25日、北海道・桂GC)とゴルフ5レディス(30日~9月1日、岐阜・ゴルフ5CみずなみC)を2028年ロス五輪への第一歩とする考えを明かした。

 前日の6日に13歳の誕生日を迎え、日本女子プロゴルフツアーが定める出場可能な年齢に達したことでニトリレディスとゴルフ5レディスの出場が正式に決定。6日夜には所属先のゴルフ5を運営するアルペングループの水野泰三会長に誕生日を祝福され、同時にデビュー戦に向けて激励を受けた。「水野会長をはじめ応援してくれる人がたくさんいます。感謝の気持ちを込めて全力で頑張ります」と弥勒は改めて宣言した。

 現在、熱戦が繰り広げられているパリ五輪に強い刺激を受けている。

 「すべての競技が面白いですけど、やっぱりゴルフが一番、熱いです。見られる時はライブで見ていますし、夜遅くて見られない時は録画で見ています。松山英樹さんの銅メダルには感動しました。女子の山下美夢有さん、笹生優花さんもメダルを取ってほしい。そして、私も4年後のロス五輪に出場したい」と13歳になったばかりの少女は目を輝かせた。

 パリ五輪の次のロス五輪は2028年7月14日から30日に開催される。その時点で、弥勒はまだ16歳。「とても大変なことだと分かっていますが、ニトリレディスとゴルフ5レディスのツアーデビュー連戦をロス五輪出場への第一歩にしたいです!」と、やる気をみなぎらせて話した。

 女子プロゴルファーの大先輩たちと初めての真剣勝負。大きな夢を抱く弥勒は、臆せずに戦うつもりだ。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。13歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年8月に横峯良郎氏に弟子入り。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ計16社に推定総額3億6000万円以上の支援を受けている。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。150センチ、50キロ。

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