松山英樹、米ツアー単独首位で最終日の勝率は過去3戦3勝 節目の通算10勝目に前進


◆米男子ゴルフ プレーオフ第1戦 フェデックス・セントジュード選手権 第3日(17日、米テネシー州メンフィス・TPCサウスウインド=7243ヤード、パー70)

 首位に並んで出たパリ五輪銅メダリストの松山英樹(32)=LEXUS=は1イーグル、5バーディー、1ボギーでこの日ベストスコア64と伸ばし、通算17アンダーで5打差の単独トップに立った。米ツアーでは単独首位で最終日を迎えた場合、過去3戦3勝と“V確率100%”で節目の通算10勝目へと前進した。20歳のニック・ダンラップ(米国)が、12アンダーの2位で続いた。パリ五輪覇者のスコッティ・シェフラー(米国)は10アンダーで7打差の4位。

 松山がスーパーイーグルで盤石のゴルフを展開した。3番パー5だ。やや向かい風の中、残り260ヤードから3ウッドの第2打をコントロールショットで、ピンそば4・5メートルにつけてイーグル。さらに4つ伸ばし、64で2位に5打差をつけて単独首位に立ち「びっくりしている。いいプレーができたと思う」と白い歯がこぼれた。

 風が強まって難易度が上がり、他の上位陣が伸び悩んだのを尻目に、快調にリードを広げた。7番は絶妙なウェッジショットから2メートルにピタリ。池に囲まれたグリーンの11番パー3では4・5メートルを沈め、歓声に右手を上げて応じた。終盤の16番パー5も第2打を13メートルに乗せ、2パットでバーディー。「ショットは良かったり、悪かったり。(大会前に痛みが出た)腰(の状態)はスイングに影響がなかったので、そこは良かった」と冷静にうなずいた。

 第3日を終えて5打リードは米ツアーでは自身最大差だ。単独首位で最終日を迎えた試合はこれまで3戦3勝。「このコースなので(リードは)あまりないようなもの。そこは考えずにプレーしたい」と気を引き締めた。

 今大会3日間のショットの精度を示すパーオン率は74・07%。パーオンしたホールの平均パット数は1・53で、ともに全体2位を記録するなど、プレーがかみ合っている。「3日間と同じように、いいプレーができるように準備したい」。節目となる米通算10勝目とプレーオフシリーズでの日本人初勝利の歴史的快挙は目の前だ。

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