◆米男子ゴルフ プレーオフ第1戦 フェデックス・セントジュード選手権 最終日(18日、米テネシー州メンフィス・TPCサウスウインド=7243ヤード、パー70)
単独首位から出たパリ五輪銅メダルの松山英樹(LEXUS)は4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの70で回り、通算17アンダーとし、2月のジェネシス招待以来となる今季2勝目、通算10勝目を挙げた。プレーオフシリーズでの日本勢の優勝は初。年間ポイントランクは8位から3位に浮上した。逆転での日本人初の年間王者を視界に捉えた。
ビクトル・ホブラン(ノルウェー)、ザンダー・シャウフェレ(米国)と3人が15アンダーで並んで迎えた17番で、8メートルのバーディーパットをねじ込み右拳を握った。18番は158ヤードの第2打を1メートル半につけ、連続バーディー締め。2打差で逃げ切った。ホールアウト後のインタビューでは「苦しかった」と言葉を絞り出した。
松山は優勝賞金360万ドル(約5億3280万円)を加算し、今季の獲得賞金は1123万7611ドル(約16億6300万円)に。2016―17年シーズンの838万570ドル(約12億4000万円)を大きく上回り、自己最高額を更新した。プレーオフシリーズは残り2戦。年間王者になれば、2500万ドル(約37億円)のボーナスを獲得できる。
◆プレーオフシリーズ 2007年に始まった制度。試合ごとの順位を換算した年間ポイントランク上位70人が第1戦、2戦目のBMW選手権は50人、最終戦のツアー選手権は30人と出場選手数が制限される。今大会とBMW選手権は優勝で2000点など通常大会の4倍のポイントが与えられる。最終戦はポイント1位は10アンダー、2位は8アンダーからスタートするハンディキャップ方式戦。ツアー選手権を制した選手が年間王者となり、2500万ドル(約37億円)のボーナスを獲得する。