竹田麗央「うれしい」メジャー初制覇 日本人初の4日間完全V 2週連続今季6勝目で年間女王へ加速


メジャー初制覇を果たし、優勝カップを掲げる竹田麗央(カメラ・豊田 秀一)

メジャー初制覇を果たし、優勝カップを掲げる竹田麗央(カメラ・豊田 秀一)

◆女子プロゴルフツアー メジャー第2戦 ソニー日本女子プロ選手権 最終日(8日、沖縄・かねひで喜瀬CC=6670ヤード、パー72)

 21歳の竹田麗央(りお、ヤマエグループHD)が5バーディー、2ボギーの69で回り通算19アンダーとし、初のメジャー制覇を達成した。初日から首位を譲らず逃げ切り、日本人で初めて今大会で4日間完全優勝。19アンダーは2021年の稲見萌寧に並ぶ大会記録となった。

 表彰式で「今年は初優勝することができて、そこからの目標はメジャー優勝だったので、今週達成することができてとてもうれしいです。まだメジャーで優勝したという実感はないのですが、これからもたくさん優勝できるようにがんばります」と喜びを語った。

 前週ゴルフ5レディスに続く、2週連続優勝で今季&通算6勝目。今季21試合目での年間6勝到達は歴代4位のスピード記録となり、年間女王を争うメルセデス・ランクでも400ポイントを加え、トップを独走する。前週までのドライビングディスタンスは261・97ヤードで全体4位。パーオン率74・84%は1位と、持ち前のショット力で特有の芝質の沖縄のメジャー設定を攻略した。

 第3日(7日)を3打差リードで終えても「そんなに簡単にはいかないと思う。どういう展開になっても、自分のベストを尽くして最後まで頑張りたい」と気を引き締めていた。2022年に川崎春花、昨年は神谷そら(ともに21)の2003年度生まれ「ダイヤモンド世代」がこの大会を制しており、3年連続の同学年での制覇となった。

 ◆竹田 麗央(たけだ・りお)2003年4月2日、熊本・合志市生まれ。21歳。6歳の時、プロゴルファーの母・哲子(さとこ)さんの影響でゴルフを始め、熊本国府高1年時の19年九州ジュニアで優勝。1993、94年の賞金女王・平瀬真由美は母の妹で叔母にあたる。21年11月のプロテストに合格し、22年からツアー参戦。昨季はポイントランク22位で初のシードを獲得。趣味は野球観戦で、好きな選手は巨人・坂本勇人内野手。166センチ。家族は両親と兄、弟。

 ▽最多アンダーパー 2021年稲見萌寧の19アンダーが従来の大会記録。4大メジャーでは、17年日本女子オープンの畑岡奈紗の20アンダー。

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