首位タイ浮上!竹田麗央がメジャー連勝王手 女子プロ選手権&女子OP史上3人目の同一年制覇へ「集中」


8番ティーショットを放ち声援に応える竹田麗央(カメラ・今西 淳)

8番ティーショットを放ち声援に応える竹田麗央(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー メジャー第3戦 日本女子オープン 第3日(28日、茨城・大利根CC西C=6845ヤード、パー72)

 5打差8位から出た今季6勝の竹田麗央(りお、21)=ヤマエグループHD=が7バーディー、2ボギーでこの日最少67で回り、通算8アンダーで山下美夢有(みゆう、23)=加賀電子=と並び首位に浮上した。自身初メジャータイトルとなった3週前に続く、同一年の日本女子プロ選手権&日本女子オープン制覇となれば樋口久子、畑岡奈紗に続き史上3人目の快挙となる。12人目のメジャー連勝にも王手をかけた。

 目の覚めるような豪快なドライバーショットに、観客からは感嘆の声が上がった。竹田は前週までツアー3位の262・23ヤードの平均飛距離を武器に、大会史上最長6845ヤードのコースを攻略。最少67でトップの山下と並び「スタートからショットも良く、全体的にリズムが良かった。5つ伸ばせて明日につながるラウンドだった」と納得の表情を見せた。

 1番でピンそば1メートルにつけてバーディー発進すると、5番、13番のともにパー5は2打目をグリーン近くまで運んでバーディー。終盤17番は手前10ヤードからチップインバーディーと小技でも魅せた。3日間のパーオン率は全体2位の79・6%。イーブンパーの初日は7差24位とやや低調も、「だんだん良くなっている」と日に日に調子を上げてきた。

 3週前にソニー日本女子プロ選手権でメジャー初制覇。21年に7位でアマチュア最上位のローアマに輝いた最高峰メジャーを前に「一番大きな大会で自分の力を発揮したい」と誓った。「いつもと大会の雰囲気が違うので来た時にテンションが上がった」と話すもプレー中は平常心を貫いた。

 プロ日本一決定戦の女子プロ選手権と、ゴルファー日本一を決める女子オープンを同一年制覇なら樋口、畑岡に次ぐ3人目の大記録となる。今週は焼き肉を2回食べ、4日間の長丁場を乗り切る。会場では父・宜史(たかし)さん(51)、兄・有男(ゆうた)さん(23)も応援し、背中を押した。12人目のメジャー連勝へ「頑張りたい気持ちは強いけど、自分のゴルフに集中したい」。この日夜、優勝に王手をかけた大好きな巨人の試合も「楽しみに見ます」と宣言して、練習場へ向かった。(岩原 正幸)

◆竹田に今週懸かる記録

 ▽日本女子プロ選手権と日本女子オープンの同一年制覇 樋口久子の7度(68、69、70、71、74、76、77年)、畑岡奈紗の19年に次ぐ3人目(88年のツアー制施行後では2人目)

 ▽メジャー連勝 20年、日本女子オープン&JLPGAツアー選手権リコー杯の原英莉花以来、ツアー12人目(年度またぎ含む)

 ▽メジャー2勝 21歳180日で達成すれば年少5番目

 ▽年間7勝 〈1〉10勝 03年不動裕理〈2〉8勝 21年稲見萌寧に次ぐ、歴代3位タイ

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