竹田麗央「すごくうれしい」メジャー連勝で今季7勝目 史上3人目の「選手権」「オープン」同一年制覇


今季7勝目とメジャー連勝を果たし優勝トロフィーを手にする竹田麗央(カメラ・今西 淳)

今季7勝目とメジャー連勝を果たし優勝トロフィーを手にする竹田麗央(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー メジャー第3戦 日本女子オープン 最終日(29日、茨城・大利根CC西C=6845ヤード、パー72)

 トップで出た竹田麗央(りお、ヤマエグループHD)が3バーディー、1ボギーの70で回り、通算10アンダーで逃げ切り、今季7勝目を挙げた。3週前のソニー日本女子プロ選手権に続くメジャー連勝で5年シードを獲得。同一年の日本女子プロ選手権と日本女子オープン制覇は樋口久子、畑岡奈紗に続き史上3人目の快挙となった。

 2位の岩井明愛(あきえ、ホンダ)を2打振り切った。優勝インタビューで「すごく接戦だったので、最後に勝ててすごくうれしい。高校3年生のときにローアマを取れて、いつかプロになって優勝したいと思ったので、今日それが達成できてすごくうれしい。いつかは海外メジャーで優勝したい。そこに向けてまた頑張りたい」と喜びを語った。

 ロングヒッター有利のコースで、飛距離生かした。イーブンパーの初日は7差24位とやや低調も、「だんだん良くなっている」と日に日に調子を上げてきた。2021年には7位でアマチュア最上位のローアマに輝いた最高峰メジャー。山下美夢有(みゆう、加賀電子)と首位に並んだ第3ラウンド後には「頑張りたい気持ちは強いけど、自分のゴルフに集中したい」と話していた。最終組での直接対決でも平常心を貫いた。

 小学生の頃からG党だ。8月には東京ドームで試合を観戦した。「応援しているチームの成績がいいと、自分も頑張ろうという気持ちになる」と刺激を受け、力に変えてきた。この日はオレンジのウェアでプレー。前夜28日にリーグ優勝を決めた巨人に続き、歓喜の瞬間を迎えた。初の年間女王へ、21歳が独走態勢に入った。

 ◆竹田が達成した記録

 ▽日本女子プロ選手権と日本女子オープンの同一年制覇 樋口久子の7度(1968、69、70、71、74、76、77年)、畑岡奈紗の2019年に次ぐ3人目(88年のツアー制施行後では2人目)

 ▽メジャー連勝 20年の日本女子オープン&JLPGAツアー選手権リコー杯の原英莉花以来、ツアー12人目(年度またぎ含む)

 ▽メジャー2勝 21歳180日での達成は年少5番目

 ▽年間7勝 〈1〉10勝 03年不動裕理〈2〉8勝 21年稲見萌寧に次ぐ、歴代3位タイ

 ◆竹田 麗央(たけだ・りお)2003年4月2日、熊本・合志市生まれ。21歳。6歳の時、プロゴルファーの母・哲子(さとこ)さんの影響でゴルフを始め、熊本国府高1年時の19年九州ジュニアで優勝。1993、94年の賞金女王・平瀬真由美は母の妹で叔母にあたる。21年11月のプロテストに合格し、22年からツアー参戦。昨季はポイントランク22位で初のシードを獲得。趣味は野球観戦で、好きな選手は巨人・坂本勇人内野手。166センチ。家族は両親と兄、弟。

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