男子プロゴルフツアーのACN選手権は3日から4日間、兵庫・三木GC(6993ヤード、パー71)で行われる。アマチュアの福井誠ノ介(愛知・兵庫小6年)が2日、練習場で最終調整。主催者推薦により12歳67日でツアー出場を果たせば、2002年に12歳99日で出場した伊藤涼太の記録を塗り替え、1973年のツアー制施行後では史上最年少記録となる。開幕を前に「トッププロと回れるチャンスなので、めちゃくちゃ楽しみ」と心境を語った。
身長148センチ、体重49キロでドライバーの平均飛距離は240ヤード。パーオンできるホールは多くないというが、「ドライバーが飛ぶようになってきている。届くホールも増えてきているので、できるだけ頑張りたい」と意気込む。世界ジュニア選手権を2度(21、23年)制覇し、将来は4大メジャー制覇が目標だ。取材を受けた後には報道陣に名刺を配るなど、あいさつ回りした12歳。インスタグラムのフォロワーは2万人を超える注目アマが、強豪プロたちに挑む。(富張 萌黄)
◆福井 誠ノ介(ふくい・せいのすけ)2012年7月28日、愛知県生まれ。12歳。3歳の時、東海クラシックの観戦をきっかけにゴルフを始める。5歳で世界ジュニア日本代表になり、21、23年大会優勝。松山英樹、石川遼に憧れる。ベストスコアは「61」。148センチ、49キロ。
◆主な最年少出場記録 男子ツアー最年少出場記録は伊藤涼太の12歳99日(02年)。予選通過は伊藤誠道の14歳21日(09年)。女子はアレクサ・パノ(米国)の11歳288日(16年)、日本人では金田久美子の11歳347日(01年)が最年少記録だが、17年に出場への年齢制限(13歳以上)が設けられた。卓球・Tリーグでは松島美空が9歳、サッカーJ1では森本貴幸が15歳10か月6日、Jリーグ全体では久保建英がJ3で15歳5か月1日で出場している。