馬場咲希「優勝争いを楽しみたい」 ツアー史上初のプロデビュー戦Vへ1差


通算9アンダー、首位と1打差の4位でホールアウトし同組のウー・チャイェン(左)と抱き合う馬場咲希

通算9アンダー、首位と1打差の4位でホールアウトし同組のウー・チャイェン(左)と抱き合う馬場咲希

◆女子プロゴルフツアー  富士通レディース 第2日(12日、千葉・東急セブンハンドレッドC=6697ヤード、パー72)

 第2ラウンドが行われ、今季米下部のエプソンツアーを主戦場とする馬場咲希(サントリー)が6バーディー、2ボギーの68で回り通算9アンダーとし、トップと1打差の4位に浮上。「ショットが少し良くなかったけど、うまくスコアをまとめられて60台で回れたのは良かった」と振り返った。ツアー史上初となるプロデビュー戦優勝へ逆転を狙う。

 馬場は4番パー3で10メートル弱のスネークラインを読み切りバーディー。首位と3打差7位で折り返すと、11番では3メートル弱の上りフックを沈めるなどグリーン上で流れを作ると、13番パー3で第1打を50センチにからめ、14番ではグリーン右ラフから第3打を放り込み連続バーディーと加速した。

 今週からパターを変えた。「なんか、それが合っているのかな。いい感じで入ってくれている」。人生で初めて試合で投入した大型マレット(テーラーメイドのスパイダーX)が奏功した。エプソンツアー最終戦を6日に終えて8日夕方に帰国。今大会キャディーを務める父・哲也さん(49)が都内の自宅から持参した。

 2022年の全米女子アマチュア選手権を制した19歳。昨秋に日本ツアーのプロテストに合格しながら、今季の主戦場に選んだ米下部ツアーでもまれてきた。ポイントで及ばずに来季のツアー進出はお預けとなったが、成長した姿を日本のギャラリーに届けている。

 プロテスト合格後初戦で優勝を飾れば、2020年の笹生優花の2戦目を上回るツアー史上最速となる。「優勝争いできる位置で終われたので、明日一日は優勝争いというのを楽しんで、最後まで諦めずにやりたい」。日没間際まで練習グリーンで球を転がし、最終日に備えた。

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