原辰徳氏 通算27オーバーもチップインバーディーで会場盛り上げた CS戦う巨人へエールも


1番、ティーショットを放つ原辰徳氏(カメラ・富張萌黄)

1番、ティーショットを放つ原辰徳氏(カメラ・富張萌黄)

◆男子プロゴルフシニアツアー ファンケルクラシック 最終日(20日、静岡・裾野CC=6993ヤード、パー72)

 前巨人軍監督の原辰徳氏は1バーディー、5ボギー、2ダブルボギーの80で回り、通算27オーバーで大会を終えた。「プロアマ戦を入れて4日間、完走できた。いい経験もできたし、課題も見つかると同時に自信もついた」と6年ぶりに出場したシニアツアーを振り返った。

 この日唯一のバーディーは16番。第2打をグリーン奥に外すも、残り25ヤードのアプローチを58度ウェッジでカップイン。チップインバーディーを奪い、3日間で一番の盛り上がりを見せた。原氏も右手で力強くガッツポーズ。「本当は帽子も投げたかった」と笑うほどの一打だった。

 この日は正午時点で気温11・2度と冷え込んだ。スタート直前には大粒の雨も降り始めるタフなコンディションだったが、「若いときにいろいろな環境で野球もやっている。頑張り根性はあるわけだから」と気丈に答えた。19日は秒速10メートルを超す突風が吹く中でのプレー。「昨日は難しかった。風(でのラウンド)は技術が必要だからね」と今後の課題の一つに挙げた。

 昨夜は巨人のクライマックスシリーズをテレビ観戦。負ければ終了と崖っぷちの状況となったが、坂本勇人内野手の好走塁などで7回裏に3点を奪い、初の白星を手にした。これには「良かったね」と満足顔。「今日また勝負。明日もそういう勝負に挑めれば一番いい」。日本シリーズ進出へ、負けられない戦いは続く。前指揮官として12年ぶりの日本一を目指すチームへエールを送った。

最新のカテゴリー記事