「日本でプレーすることは楽しみ」松山英樹、米ツアー最後のZOZOで初年間3勝狙う V予想では1位


練習ラウンドで笑顔を見せる松山(カメラ・今西 淳)

練習ラウンドで笑顔を見せる松山(カメラ・今西 淳)

 日本開催の米男子ゴルフツアーの秋季シリーズ、ZOZOチャンピオンシップは24日から4日間、千葉・アコーディア習志野CC(7079ヤード、パー70)で行われる。2021年大会覇者の松山英樹(32)=LEXUS=が22日、練習ラウンド後に会見に出席。銅メダルを獲得した8月のパリ五輪からの“凱旋試合”で、自身初となる米ツアー年間3勝をかけて戦う。米ツアーによるパワーランキング(優勝候補番付)でも、堂々の1位に選出された。

 練習日からロープ沿いに人垣ができた。クラブを振る度にわき上がる、どよめきと歓声。松山は今年初めての日本での大会へ、胸を高鳴らせた。「ここでプレーするのはすごくいい思い出があるし、日本でプレーすることは楽しみ。僕の中でも(大きな)イベントの一つなので、頑張りたい」。2019年から大会を主催するZOZOと米ツアーの6年契約は今年で終了。特別なトーナメントのラストを、勝利で飾る。

 21日にアウト9ホールを回り、この日は久常涼(22)=SBSホールディングス=とイン9ホールをラウンドした。14番パー5で第2打を3ウッドでグリーン右手前まで運び、最終18パー5でも1メートル半を決め切りバーディーで締めた。「ラフはそんなに長くないけど密集していて、とてもタフなコンディションになっている。フェアウェーをキープしないと厳しい戦いになる」と口元を引き締めた。

 米ツアーのパワーランキング(優勝予想)でも、昨年覇者で世界ランク4位のコリン・モリカワ、東京五輪金メダルで同ランク2位のザンダー・シャウフェレ(ともに米国)を抑えて1位に選出。「2勝を�\x99げている今年の素晴らしい活躍は、習志野で優勝した2021年に似ている」と評された。昨年までの米ツアーで年間2勝は16、17、21と3回。自身初の3勝目をかけ、ホームに見参する。

 団体対抗戦のプレジデンツ・カップ以来約1か月ぶりの実戦になる。その間の3週は疲労が蓄積した体を休めることに重点を置き、ラウンドは1回のみ。「残り2日でいい状態にできるように頑張りたい」と口にした。日本男子初の表彰台となる3位に入った今夏のパリ五輪からの“凱旋”でもあり、「今週も同じようにいいプレーをしないといけないというプレッシャーはある。自分が全力で戦ってる姿を見ていただきたい」。応援を力に、4日間を戦い抜く。(高木 恵)

 ◆松山とZOZOチャンピオンシップ

 ▽2019年 日本初開催の米ツアーで16アンダーの2位。優勝したタイガー・ウッズ(米国)に3打及ばずも、日本のエースとしての意地を見せる。

 ▽20年 コロナ禍により米国開催。最終ラウンド(R)で、66をマークするも13アンダーで28位。

 ▽21年 1打差の2位で出ると、最終Rの18番パー5を圧巻のイーグル締め。65で回り、2位に5打差をつける15アンダーで日米通算15勝目を飾る。

 ▽22年 71で首位と7打差の41位発進から第2Rは69で49位に後退。第3Rで66をマークし31位。最終Rは71で3アンダー40位。

 ▽23年 14番パー5でイーグルを奪い、69で5打差26位スタート。第2Rは7、8番の連続ダブルボギーで76と落とし61位に後退。第3Rは68で回り43位。最終Rは72と伸ばせず、大会ワースト51位に終わった。

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