竹田麗央、Vなら米ツアー出場権&初の年間女王に王手…中3時に観戦した思い出の大会で4位浮上「集中したい」


17番、バーディーパットを決めてギャラリーの声援に応える竹田麗央(カメラ・馬場 秀則) 

17番、バーディーパットを決めてギャラリーの声援に応える竹田麗央(カメラ・馬場 秀則) 

◆米女子プロゴルフツアー TOTOジャパンクラシック 第2日(1日、滋賀・瀬田GC=6616ヤード、パー72)

 日本ツアー今季7勝でメルセデスランキングトップの竹田麗央(21)=ヤマエグループHD=が1イーグル、6バーディー、1ボギーでこの日のベストスコア65をマークし、通算10アンダーでトップと3打差の4位に浮上した。12月の米ツアー最終予選会に出場予定の飛ばし屋が、今大会で勝って一足先にメンバー入りを決める。脇元華(27)=GMOインターネットグループ=が68で回り、13アンダーで単独首位を守った。

 歓声に後押しされるように、竹田のイーグルパットは10メートル先のカップに消えた。13番パー5。右ラフからの残り240ヤードを3番ウッドでピンまで10メートルに運び、見せ場を締めた。「しっかりチャンスでパッティングを決めきれた。バーディーもたくさん取れたし、7つ伸ばせたので明日につながる」。65の猛チャージで15位から一気に4位まで順位を上げた。

 全18ホールでパーオンに成功するなど、隙のないゴルフを展開した。初日はグリーン上で、もどかしさを募らせたが「昨日は打ち切れないミスがあったので、今日はしっかりヒットするように心がけた」。さすがの修正力を発揮した。第1ラウンドの平均飛距離は269・5ヤードで全体4位だった。21歳の飛ばし屋は「やっぱり1位じゃないとイヤ」。負けん気は竹田の持ち味の一つ。この日はクラブを振りにいった。米ツアーのパワーヒッターを封じ、第2ラウンドの271ヤードは全体1位に輝いた。

 中学3年の時にギャラリーとして観戦した思い出の舞台だ。2度の年間女王に輝いた叔母の平瀬真由美(55)から「見た方がいいよ」と声をかけられたことがきっかけだった。タイのアリヤ・ジュタヌガーン(28)の飛距離に目を奪われた。「その時、この試合に出てみたいと思った」。熊本から滋賀に駆けつけ熱視線を送った�\x82\xB3ースで、現在2位のアリヤと優勝争いを演じている。

 12月の米女子ツアー最終予選会にエントリーしているが、日米の両ツアーを兼ねる今大会を制すれば予選会を待たずに出場資格を得られる。今季8勝目となれば、最短で次戦の伊藤園レディス(8~10日、千葉・グレートアイランドC)での年間女王初戴冠(たいかん)も決まる。「最後まで毎試合毎試合上位でフィニッシュできるように頑張りたい。目の前の一打に集中したい」。気を引き締めつつ、頂点へ歩みを進める。(高木 恵)

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