◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ 第3日(9日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
首位と5打差の11位から出た石川遼(カシオ)は6バーディー、1ボギーとこの日最少の65をマークして、通算8アンダーで首位と1打差の2位に浮上した。第2ラウンドではパッティングに苦しんだが、この日は見事修正。「自分でラインが1本ずれたと思っていたのが、その通りになっていた」とミスの中にも収穫があったという。自信を持ったストロークで、26パットにまとめあげた。
1番で3メートルを沈めてバーディー発進。3番で2メートル、4番では1・3メートルとチャンスを生かし、序盤からスコアを伸ばした。最終18番パー5では残り103ヤードの第3打をピン下1メートルにピタリ。今季最多1万48人のギャラリーを沸かせた。「いいショットが、難しいピン位置でできた」と自身も笑みを浮かべ、グリーンへ向かいバーディーで締めくくった。
開幕前から大会単独最多4勝へ意欲を見せていた石川。首位とは1打差2位と好位置で最終日を迎える。過去の3勝はいずれも最終日最終組でプレー。「この位置で最終日を迎えられるのは、この上なく幸せ」とホールアウト後に心境を語った。優勝なら、快挙とともに節目のツアー20勝にもなる。好相性の御殿場で、4度目の頂点を目指す。