上田桃子 14日開幕エリエールレディスを“ラストマッチ”にしないために「泥臭く戦うしかない」


9番、パットが決まらず悔しがる上田桃子(カメラ・馬場 秀則)

9番、パットが決まらず悔しがる上田桃子(カメラ・馬場 秀則)

 女子プロゴルフツアーの大王製紙エリエールレディスは14日から4日間、愛媛・エリエールGC松山で行われる。今季限りで第一線を退く2007年賞金女王で通算17勝の上田桃子(38)=ZOZO=は13日、プロアマ戦で最終調整。現状で出場権のない次週の最終戦メジャー、JLPGAツアー選手権リコー杯(21日開幕・宮崎=報知新聞社後援)へ今週8位以上が必要条件。今大会を“ラストマッチ”にしないためにも「自分の持っているものを全部出し切って、来週につなげたい」と誓った。

 上田は「いつもと変わらない」と心境を語った。前週は予選落ち。調子について「なかなか上がらない、うーん。今は試行錯誤」と首をかしげたが、自身の残り試合に話が及ぶと声のトーンも上がった。「最終的には泥臭く、戦うしかない。楽しんでやろうというより、何とか頑張る気持ちが強い」と強い覚悟を口にした。

 20年目のプロ生活でも最後まで最高のプレーを追い求める。「プロゴルファーは結果ありきなので、そこに集中したい」。今週大きくポイントを稼げば、次週は通算61度目のメジャーで初優勝の可能性も出てくる。今大会は17年前に香川開催で女王を手にしたトーナメント。38歳のベテランは、勝負師としての生きざまを貫く。(岩原 正幸)

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