桑木志帆「最高です!」 逃げ切り、完全優勝でメジャー初制覇 高麗対策で前週投入の新パター奏功…今季最終戦


18番、優勝しガッツポーズを見せる桑木志帆(カメラ・岩田 大補)

18番、優勝しガッツポーズを見せる桑木志帆(カメラ・岩田 大補)

◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 JLPGAツアー選手権リコー杯 最終日(24日、宮崎・宮崎CC=6497ヤード、パー72)

 3打差の単独首位で出た桑木志帆(大和ハウス工業)が3バーディー、3ボギーの72で回り、通算12アンダーで逃げ切り、8月のニトリレディス以来の通算3勝目を国内メジャー初制覇で飾った。初日から首位を譲らない完全優勝を達成した。68をマークした小祝さくら(ニトリ)が1打差の2位だった。

 桑木は「本当に苦しい展開だったけど、オーバー(パー)だけは打ちたくないなという気持ちでやっていた。本当に実感がないけど、すごくうれしい。最高です!」と喜びをかみしめた。「また来年も日本ツアーで頑張るので、初戦からしっかり飛ばしていきたい」とスタートダッシュを誓った。

 初の年間女王となった竹田麗央との2人1組の最終組で2日連続のプレーとなった。桑木は1、3番でボギー。猛追した2組前を回る小祝さくらに一時トップを譲ったが、6番から3連続バーディーを奪い、後続に2打差をつけて前半を折り返した。

 桑木は前週から、この宮崎CCの高麗グリーン対策としてロフト角を0・5度寝かせた新パターに変更し、これも奏功した。「いいリズムでストロークできて球も転がる」と手応えを明かしていた。現在は世界ランク75位につけ、来年は米ツアーのQスクール(最終予選会)挑戦も視野に入れる。第3日後には「自分がミスをしたらすぐに詰められる差でもある。3打差あるからといって、気を抜けない」と話していた。

 ◆桑木 志帆(くわき・しほ)2003年1月29日、岡山市生まれ。21歳。4歳でゴルフを始める。岡山理大付高を卒業し、倉敷芸術科学大在学中。21年6月のプロテストで一発合格。昨季はメルセデス・ランク10位で初のシード入り。6月の資生堂レディスでツアー初優勝。通算3勝。憧れは同郷の先輩・渋野日向子、吉田優利。得意クラブはドライバー。164センチ。

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