「平常心でできる」今平周吾が逆転賞金王へ自信 トップと1833万円差…Vなら無条件で王座


プロアマ戦の2番でバーディーパットを決める今平周吾(カメラ・今西 淳)

プロアマ戦の2番でバーディーパットを決める今平周吾(カメラ・今西 淳)

 男子ゴルフで賞金ランク3位の今平周吾(32)=ロピア=は27日、日本シリーズJTカップに向けてプロアマ戦で調整。10年連続10度目出場の経験を生かし、優勝で決まる自身3度目の賞金王獲得へ平常心を強調した。大会最年少&7人目の連覇を狙う蝉川泰果(23)=アース製薬=は過去3度のディフェンディング大会での雪辱を期した。

 この日、今週初めてコースを回った今平は「グリーンが速く感じた。先週、先々週はそこまで速くなかった」と高速グリーンに警戒心を強めた。出場選手では石川遼(15回目)に続く、2番目に多い10度目の出場。トップの平田憲聖と約1833万円差で優勝すれば無条件で18、19年に続く5年ぶり3度目の賞金王が決まる。「チャンスがあるので楽しみ」と心待ちにした。

 メジャーの日本オープン(10月)で今季初優勝し、調子を上げている男は、改修されて距離が22ヤード短くなった6番パー5をチャンスと捉えた。精密なアイアンショットが売り。傾斜と起伏がきつい新グリーンは左にバンカー、右にグラスバンカーが待ち受けるが「グリーンが大きくなったのでチャンスになるかも」とスコアメイクのカギに挙げた。

 28日は平田、ランク2位の金谷拓実と最終組で対決。「やりづらさはない。(約289万円と僅差の)2人はあるかと思うが、僕は平常心でできる」と不敵に笑った。優勝しかない今回は自身のプレーに集中できる。「出れば出るほど(経験を)生かせる」とコース情報の蓄積を駆使。新しくなった6番ホール攻略にも自信を持って挑む。(岩原 正幸)

 ◆6番(519ヤード、パー5) 昨年の平均スコアは「4・583」で、難度は18ホール中17位のチャンスホールだった。今回、541ヤード�\x81\x8Bら22ヤード短縮。多くの選手が第2打で狙える距離だが、3パットもあり得るグリーンの傾斜と、その周辺の“ワナ”がカギを握りそうだ。日本シリーズのコース改修は12年ぶり。

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