女子ゴルフで今季ともに3勝の岩井明愛(あきえ)、千怜(ちさと、ともにホンダ)姉妹が14日、東京・小田急百貨店新宿店でトークショーなどを行った。10日まで行われた米ツアー最終予選会(Qスクール)から、この日朝に帰国。忙しいスケジュールの合間を縫い、ファンとの交流を楽しんだ。千怜は「みんなすごくにこやかで、こっちもうれしい。今まで頑張ってきて良かったと思うし、本当にうれしい」と喜んだ。明愛は「うるっと来たときもあった。それくらい皆さんが、温かい笑顔で迎えてくれたことがうれしい」と感激した。
Qスクールは当初、5日間で90ホールを戦う予定が、9日が雨天のため順延に。6日間の競技を終え、千怜は2位、明愛は5位で来季の米ツアー切符を手にした。「試合が始まる前からずっと緊張していて、早く帰りたかった(笑)」と明愛。千怜は「(最終戦の)リコー杯が終わったら、まだ試合があるのかという気持ちだった。だけど落ちたくないし、海外で戦いたい気持ちを持って頑張った」と振り返った。日本から応援していたファンに対して感謝をしつつ、明愛は「自分らしく楽しんで、けがなくできれば」と抱負を語った。「観光がてらでもいいので、見に来られたら来てほしい」と現地観戦を呼びかけた。
今季の岩井ツインズは、開幕戦のダイキンオーキッドレディスで千怜が優勝。その後は5月のRKB×三井松島レディスで母の日Vを飾った。2週後のリゾートトラストレディスでは明愛が今季初優勝。6月のニチレイレディスで、今度は姉が父の日Vを達成した。9月の住友生命レディス東海クラシックでは明愛が大会連覇。10月の地元・埼玉で行われた樋口久子・三菱電機レディスは千怜が今季3勝目を挙げ、明愛が2打差の2位に入った。特に母の日ではピンク、父の日はブルーとおそろいのウェアで大会を盛り上げてきた。千怜は「(ウェア契約を結ぶ)マスターバニーエディションさんにコーデを組んでもらって。2人でおそろいでいきたかった」と狙いを話した。
来季は米ツアーに主戦場を移す2人。ゴルフでは「メジャーを勝ちたい」と意気込んだ。競技以外の楽しみを聞くと、明愛はギターと回答。「人前で披露できたらかっこいい。アメリカでも買おうかな」と目標を立てた。千怜は「英語を話せるようになりたい。来年の今頃はどうなってるかな」と期待を募らせた。