男子ゴルフの松山英樹(LEXUS)が17日、米フロリダ州の屋内施設・SoFiセンターで行われた新リーグ「TGL」に初参戦した。
1月に開幕したバーチャルとリアルを融合させた新形態の大会。第1打などは巨大なシミュレーターを使用し、50ヤード以内のショットは実際のグリーンに舞台を移してプレー。1打40秒以内に打つ独自ルールがある。4人在籍の6チームで構成され、各試合は3人が出場。トリプルス9ホール、シングルス6ホールの計15ホールで合計得点を競う。
第8戦で初出場した松山は、大会創設者のロリー・マキロイ(英国)、キーガン・ブラッドリー(米国)とともに「ボストン・コモンG」の一員として出場。ウィンダム・クラーク(米国)、シェーン・ローリー(アイルランド)、ルドビグ・オーベリ(スウェーデン)の「ザ・ベイ」と対決した。
1番パー4の第3打で初登場した松山は獲得ポイントが2倍となる「ハンマー」を宣言し、約2・7メートルのバーディーパットを見事に沈めて右手でガッツポーズ。2―0と好発進した。2―1で迎えた4番パー5の第3打ではバンカー越えのアプローチでグリーンの傾斜を使ってピンそば約60センチに寄せ、会場の約1500席を埋めた観客を沸かせた。
10番からはシングルス戦に突入した。松山は3―4で迎えた12番パー3で第1打をピン右約8メートルにつけた中、相手はハンマーを宣言。プレッシャーがかかる一打で2段グリーンの下からピンそば数センチに寄せ、直後のクラークのパットは外れた。4―4の最終15番パー5は残り209ヤードの第2打をピン右約5メートルにつけたが、パットはわずかに右へ。続くクラークにイーグルパットを決められ、4―5で敗れた。
松山はボストン―の初勝利こそ逃したが、好ショット時に満面の笑みを浮かべ、マキロイら味方選手とパットのラインを読むなど、普段のツアーではあまり見られない光景も見られた。次戦は米男子ツアーのアーノルド・パーマー招待(3月6日開幕、フロリダ州)に臨む。