岩井明愛が大会コース記録「62」 「全部きょうはうまくいった」3打差首位でホールアウト…ホンダLPGA第1日


岩井明愛

岩井明愛

◆米女子プロゴルフツアー ホンダLPGA 第1日(20日、タイ・サイアムCC=6632ヤード、パー72)

 ツアールーキーの岩井明愛(あきえ、ホンダ)は10バーディー、ボギーなしで回り、大会コースレコードに並ぶ62をマークし、2位に3打差をつけ暫定首位と好発進を切った。ホールアウト後、中継局のインタビューに応じ「本当にティーショットが良くて、いい位置からピン狙うことができた。ショットもパッティングも良かったので、全部きょうはうまくいった」と充実感を漂わせた。フェアウェーキープ率94・44%、パーオン率88・89%、パット数「26」とショットとパットがかみ合った一日となった。

 3年連続、主催者推薦を受け大会に出場した。1番パー5でいきなり2オンに成功。バーディーで滑り出し、流れに乗った。2番では5メートル、3番で3メートルのバーディーパットを沈めた。4番パー3はティーショットをピン左30センチにピタリ。惜しくもホールインワンはならなかったが、いきなり4連続バーディーで会場を盛り上げた。「入っててほしかったですけど、なかなかホールインワンというのはないと思うので、次できたらいいかな」と笑った。7番パー5も2オン2パットで伸ばし、8、9番は2メートルのチャンスを決めて、再び3連続バーディー。米ツアーでは自身2度目のハーフ「29」をマークして折り返した。

 後半は耐える展開が続いたが、15番で2打目をピンに絡めて8つめのバーディー。続く16番パー3はピン右6メートルから強めに打ったバーディーパットがカップインし、安心した表情を見せた。最終18番パー5は木の上を越す3打目をピン右1メートルにピタリとつけ、10個目のバーディーを奪取し、一日を締めくくった。「ちょっと短いかなと思ったんですけど、ちょっと(普段より)飛ぶ気がするのでうまく距離感を合わせられた」と会心の一打を振り返った。

 主催するホンダとは所属契約を結び、ホステスプロとして臨む。多くの日本人ギャラリーが詰めかけ、「ナイスバーディー」の声が響き渡った。「なかなか海外でのプレーでこれだけ日本の方がいる機会はそんなにないので、たくさん拍手してくれてうれしかった」と笑みを浮かべた。

 「62」は自己ベストに並ぶ好記録。岩井明らしいアグレッシブなプレーでビッグスコアをマークした。「気持ちで負けないようにという思いで頑張りました」。ツアーメンバーデビュー戦のファウンダーズ・カップは予選落ち。悔しさをバネに今週は戦っている。「明日も自分らしく、キャディーさんと楽しくプレーできたら」と第2ラウンドへ意気込んだ。

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