
明るい表情で練習ラウンドするルーキーの吉田鈴(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー開幕戦 ダイキンオーキッドレディス 指定練習日(4日、沖縄・琉球GC=6610ヤード、パー72)
ルーキーの吉田鈴(りん、大東建託)は18ホールを回って調整した。プロとしてのデビュー戦を前に「ずっと楽しみにしていた。プロになったからもっともっとレベルアップしたい」と目を輝かせて心境を語った。これまではアマチュアとして数多くプロツアーに出場。昨年も大東建託・いい部屋ネットレディスで10位に入るなど、成績を残してきた。「今までは賞金とかを考えてなかった。1年間の成績での戦いになるので、自分のリカバリーの能力がすごい出るなと思っている」とこれまでとは違う緊張感を持って試合に臨むという。
オフはセミナーや仕事が重なり、クラブを握ったのは1月末だったという。2月には2週間の宮崎合宿を実施。ラフからのリカバリーや、パッティングの見直しを行ったという。現在の仕上がりは「感覚が鈍っている部分はある。でも案外暖かくて振れてきているので、70点くらい」と点数をつけた。1年目の今季は初めてプレーするコースだらけ。「いい感じの適当さというか、攻めていく姿勢は崩したくない」と強気のプレーでシード獲得を目指す。
姉の優利は日本ツアー3勝を挙げ、米ツアー2年目のシーズンを迎えている。姉とは宮崎合宿でばったり会い、「もうすぐ開幕だね」という会話があったという。自身も「アメリカに行きたい。25歳ぐらいには」と青写真を描いている。プロテスト4度目で合格の21歳の苦労人。いよいよ期待に満ちたプロ生活がスタートする。