
18番ティーショットを放つ小林夢果(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー開幕戦 ダイキンオーキッドレディス 第1日(6日、沖縄・琉球GC=6610ヤード、パー72)
プロ4年目の小林夢果(ヨコハマタイヤジャパン)は3バーディー、2ボギーの71で回り、首位と3打差の暫定6位と好発進を切った。強い雨風が吹き厳しい寒さの中、半袖姿でにこやかにホールアウト。「この風でアンダー(パー)で回れたのは自信になる。今日は(ドライバーが)あまり曲がらなかった。自分的にはまあまあ」と振り返った。
スタートの1番はグリーン右サイドからのアプローチが寄らず、ボギーをたたいた。2番はピン右手前4メートルを沈めてバウンスバック。終盤は17番で3パットのボギーをたたいたが、18番パー5で持ち味の飛距離を生かし、2打目をグリーン手前の花道まで運んだ。4メートルのバーディーパットを沈め、アンダーパーに乗せた。
オフは100ヤード以内のショートゲーム、40ヤードと60ヤードのアプローチ練習を重点的に取り組んだ。「トレーニングもして、飛距離も伸びた」とオフの成果に満足顔だった。昨季の平均飛距離は258・68ヤードでツアー5位の飛ばし屋。今季は「10ヤード伸びた。夏が楽しみ」とまだまだ伸び盛りな21歳だ。半袖からは真っ黒に日焼けした腕を見せていたが、「焼きたかったので(2月)20日から沖縄に入って、練習していた」と笑った。風に対応するための低い球の練習などが実を結び、この日の好スコアにつながった。
昨季はメルセデス・ランク35位で初シードを獲得した。師匠の尾崎将司に報告をした際は「普通だろ」と厳しい言葉をかけられた。今季スタート前のあいさつ時には笑顔で「うん」とだけ言われたそう。「去年は優勝争いができて、いろいろ経験できた。今年は勝てたらいいな」と今季への思いを口にした。悲願達成へいきなり上位からスタートを切った。「ちょっとずつ伸ばしていければいいな」と残り3日間へ意気込んだ。