注目ルーキー・吉田鈴 1差2位の好発進 プロデビュー戦Vへ「もっと上を目指したい」


最終9番をバーディーフィニッシュし声援に応える吉田鈴(カメラ・今西 淳)

最終9番をバーディーフィニッシュし声援に応える吉田鈴(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー開幕戦 ダイキンオーキッドレディス 第1日(6日、沖縄・琉球GC=6610ヤード、パー72)

 ルーキーの吉田鈴(りん、大東建託)は6バーディー、3ボギーの69をマークし、首位と1打差の2位と好発進を切った。正午時点で気温14・4度、風速6・9メートルとタフなコンディションの中、注目の新人がいきなり存在感を見せた。プロとして初のラウンドを終え、「いい緊張感だった。でもプロテストに比べたら、もう解放された(笑)」と好スタートに笑みを浮かべた。

 10番から出て、プロ初バーディーは11番パー5。残り70ヤードの第3打を58度ウェッジで1メートルにつけた。これが2025年シーズンのツアーでの初バーディー。「狙ってはいなかったけど、うれしい」と白い歯がこぼれた。その後は出入りの激しいゴルフとなったが、1アンダーで折り返し。後半は4番パー5で3打目を1メートルにつけて伸ばすと、最終9番で会心の一打を披露した。左ラフから第2打。残り148ヤードで8アイアンを振り抜くと、花道にキャリーしたボールがピン右1メートルに。これを沈めて1打差2位の好スタートとなった。

 プロテスト合格後、デビュー戦での優勝となれば、1988年以降のツアー制施行後では日本人最速となる。快挙達成へ大きなチャンスが巡ってきたが、「まずは予選通過をしないといけない。でももっと上を目指したい。自分の好きなようにプレーしてダメならしょうがない」と気を引き締めた。大型新人が開幕戦の主役候補に名乗りを上げた。

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