
17番ティーショットを放つ木村彩子。通算3アンダー3位(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー開幕戦 ダイキンオーキッドレディス 第3日(8日、沖縄・琉球GC=6610ヤード、パー72)
ツアー1勝の木村彩子(コンフェックス)は7バーディー、3ボギーの68をマークし、通算3アンダーで2打差3位に浮上した。「今日はパターがすごい良かった」とパット数はこの日最少の「24」にまとめた一日を振り返った。
1番で幸先良くバーディースタート。3番では8メートルのロングパット沈めると、4、5番はともに50センチにつけて3連続で伸ばした。その後もバーディーを重ね、スタート前に目標としていた60台をクリアした。「(天候の荒れた)予選ラウンドが過酷すぎてコースが楽に感じた。元々得意なコースではないのでびっくり。調子もいいので明日も楽しみ」と優勝争いに笑みを浮かべた。
練習ラウンドからドライバーをキャロウェイの「エリート」に変更した。「横風に影響されにくいのに、球もちゃんと上がって飛ぶ。初速も早くて距離が出ている」と早くも結果が出ている様子。オフにテストした際には求めるイメージとずれがあり、なかなか投入できずにいた。「打感を大事にしたい」というリクエストをしてヘッドの中にジェルを入れてもらい、打ったときに音が出るようなり、モデルチェンジを決定したという。
今季の目標は3年ぶりの優勝。「早く2勝目を挙げたい。若い子たちがいっぱい出てきている中で、負けたくない」。11月には30歳を迎える。若手台頭の日本ツアーだが、竹田麗央(りお)、山下美夢有(みゆう)ら昨季メルセデス・ランク上位4人が今季は米ツアーを主戦場とする。「頑張れるときに頑張りたい」とチャンスを虎視たんたんと狙っている。復活Vへ「できるところまで頑張りたい」と静かに意気込んだ。