
米女子ゴルフツアーのブルーベイLPGAで優勝した中国から帰国した竹田(カメラ・星野 浩司)
米女子ゴルフのブルーベイLPGAを制して2勝目を挙げた竹田麗央(21)=ヤマエグループHD=が10日、開催地の中国・海南島から羽田空港に帰国し「自信にもなったと思うので、これからのゴルフが楽しみ」と喜びを語り、米本土での優勝に意欲を示した。
快挙から一夜、竹田がすがすがしい表情で到着ロビーに姿を見せた。最終日にコース記録64で、2位に6打差の圧勝。米ツアー本格参戦5戦目の優勝は日本勢で史上最速となった。祝福メッセージは100件以上届き「全部返した」。日本では「おすしが食べたい。髪の毛がバサバサなので美容室に行きたい」と笑った。
1月から米国、タイ、シンガポール、中国と転戦。ハードな日程を戦う中、人気バンド「UVERworld」が力の源だ。試合前の推し曲は「7th Trigger」で「イケイケの歌で、攻めるぞって感じ。(優勝は)そのおかげかな」とはにかんだ。
今季の賞金総額46万9372ドル(約7000万円)で首位に立ったが「ランキングはあまり見てない。上位で最後までプレーしたい」と平常心。米ツアー優勝の舞台は昨年が日本、今回は中国で「今度はアメリカで優勝したい」。芝の質やグリーンの難易度が上がる米国で頂点を狙う。
充実の21歳イヤーを10勝で締める。昨年は4月に初優勝すると、国内8勝を挙げて年間女王。今回の優勝で節目の「10」に王手をかけた。次戦のフォード選手権(27~30日、アリゾナ州)は21歳で迎える最後の一戦。「自分の中でも変わった1年。10勝? 頑張ります」と力を込めた。
次戦では宮里藍さんが2010年に達成した米ツアー2試合連続V。その後は、海外メジャー初戦のシェブロン選手権(4月24~27日、テキサス州)に挑む。「簡単ではないけど、ベストを尽くせば結果もついてくる。勝ちたい」と次なる高みを見据えた。(星野 浩司)