13歳「ゴルフ天才少女」須藤弥勒 最年少予選突破記録更新へ声援を力に…21日開幕「Vポイント×SMBCレディス」


ジャパンゴルフフェアでタレントの関根勤(中央)、父の憲一さん(右)と共演した須藤弥勒(提供写真)

ジャパンゴルフフェアでタレントの関根勤(中央)、父の憲一さん(右)と共演した須藤弥勒(提供写真)

 史上初めてゴルフのジュニアメジャー4冠を達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(ゴルフ5/太陽自動車)は11日、ジャパンゴルフフェア(7~9日、横浜市パシフィコ横浜)でファンから直接に受けた応援を力に変えて、来週の日本女子ツアー第2戦「Vポイント×SMBCレディス」(千葉・紫CCすみれC、21~23日)に臨む決意を明かした。

 13歳のアマチュアながら抜群の存在感を放つ弥勒は「国内最大級のゴルフの祭典」と呼ばれるジャパンゴルフフェアで3社のトークイベントに参加した。ゴルフ用品全般の「ヨネックス」、ゴルフ練習用品の「ノビテック」、クラブパーツの「アクシスゴルフ」の3社からオファーを受け、父・憲一さんとともにトークイベントに登場。各ブースでゴルフファンが集まった。

 「多くの方々が私のことを知っていて、サインや写真撮影を求められて、うれしかったです。すごく力をいただきました。恩返しは、来週のVポイントxSMBCレディスで活躍することだと思っています。全力で臨みます」と弥勒は意欲的に話した。父・憲一さんは「お陰さまで年を重ねるごとに弥勒の知名度が上がってきました。早く結果で恩返しをしたいです」と感謝の気持ちを示した。

 アクシスゴルフのブースでは、プライベートでも親交のあるタレントの関根勉と共演。会場を盛り上げた。ゴルフ好きで知られる関根は「弥勒ちゃんは背がすごく伸びた。娘の麻里(タレント)と同じぐらいになった。ウェッジやパターの小技は元々、うまいので、あとは飛距離だけ。これからさらに成長して、身体ができあがるのが本当に楽しみです」と期待を込めて話した。

 昨年8月6日に日本女子プロツアーが定める出場可能な年齢の13歳となった弥勒は、昨シーズン、ニトリレディス(昨年8月22~25日、北海道・桂GC)とゴルフ5レディス(同8月30日~9月1日、岐阜・ゴルフ5CみずなみC)の連戦でツアーデビューした。今季は開幕2戦目のVポイント×SMBCレディスで早くも登場する。自身3戦目。「SMBC日興証券」とスポンサー契約を結ぶ弥勒は異例の「ホステスアマ」として臨む。

 日本女子プロツアーでは2017年に13歳以上という年齢制限が設けられる以前には2011年の大王製紙エリエールレディスで松原由美が12歳270日で予選通過した例があるが、現行制度としては21年のスタンレーレディスで、14歳91日で予選通過した新地真美夏が最年少記録。今大会で予選通過を果たせば、現制度としては最年少記録となる。「ファンの皆さんが期待していることは最年少予選突破記録を破ることだと思うので、記録更新を目指して全力でプレーします」と弥勒は誓った。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく) 2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。13歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年8月に横峯良郎氏に弟子入り。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ計16社に推定総額3億6000万円以上の支援を受ける。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。

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