入場券は1万円…前沢杯の来場者は4日間で合計3641人 前沢友作氏「来年はチケット代を下げたい」


ツアー初優勝を果たした小西たかのり(右)は、ラウンドガールの前で大会を企画主催した前沢友作氏から優勝トロフィーを手渡され笑顔でVサインした(カメラ・今西 淳)

ツアー初優勝を果たした小西たかのり(右)は、ラウンドガールの前で大会を企画主催した前沢友作氏から優勝トロフィーを手渡され笑顔でVサインした(カメラ・今西 淳)

◆男子プロゴルフツアー 前沢杯 最終日(27日、千葉・睦沢町・MZGC=6652ヤード、パー70)

 新規大会「前沢杯」は、プロ14年目の小西たかのり(フリー)の初優勝で幕を閉じた。大会を企画した、衣料品販売大手ZOZO創業者の前沢友作氏は18番ホールで行われた表彰式で「前沢杯は今後も続けていきたい」と表明し、観客から拍手を浴びた。

 「どうせやるなら面白いことをやろう」と異例の試みをちりばめた。

 プロアマ戦を今月14日から10日間開催し、参加権を1組100万円で一般販売。一緒に回りたいプロをオークション入札で指名できるなど、大きな話題を呼んだ。ただ、全枠完売はならず、売り上げは想定を下回る3・3億円。当初は「最大4億円」と公表していた賞金総額は半減の2億円となった。「僕をはじめ、我々側の力不足だと受け止めている。来年はもっとプロモーションするなりして、今年以上の売り上げを目指す。全枠ソールドアウトが理想です」と課題を挙げた。

 新規大会の開催は「賛否両論もあった」。ラウンドガールが全組に帯同し、会場には高額のスーパーカーを展示した。インターネットで「前沢杯」を“エゴサーチ”した前沢氏は「何の意味があるの?」など厳しい意見を目にした。「意味なんてない。意味はなくてもチャレンジしたい。新しい華やかなことをしたい。一度来ていただければご体感いただける。必死に伝えていきたい」と呼びかけた。

 華やかな大会だった一方、ギャラリーはまばらで「少し寂しく感じた」。観戦チケットは他大会の倍以上となる各日1万円で販売し、4日間で計3641人と入場者数は低調だった。自身所有のプライベートコースで開催され、来場者対応も初とあり「運営上、どれくらいのお客さんが来た時にどうなるか、ちょっと不安があったので、ややチケット代を高く設定した。来年はチケット代を下げて、多くの方にいらしていただきたい」と見据えた。

 プロアマ戦、本戦と計2週間の大会を終えた。今後の開催に向けて「(回数は)やれるだけ続けたい。いろんな課題を乗り越えながら盛り上げたい。誰に何を言われても新しいチャレンジを続けていく」と言い切った。

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