
プロアマ戦で笑顔を見せる青木香奈子(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン プロアマ戦(1日、千葉・浜野GC=6751ヤード、パー72)
ルーキーの青木香奈子(マイナビ)が最終調整した。前週の下部ツアー、大王海運レディスでプロ初優勝を挙げた25歳。祝福のLINEは200件送られ、フォロワー9万2000人のインスタグラムには、見切れないほどのメッセージが届いたという。今季目標だった下部ツアー1勝を早々に達成。「自分が思ったより早く優勝することができて、ビックリしている」と目を丸くした。
首位から出た最終日は終盤の3連続ボギーで、同期の中村心とのプレーオフに。3ホール目をバーディーで制した。「バックナインの方が緊張していた。プレーオフになった瞬間は、守るものもないというか、緊張せずに攻めきった」と振り返った。「あまり実感はないけど、今回、レギュラーツアーに来て、トッププロから『優勝おめでとう』と言ってもらえてすごくうれしい」と喜びの表情を見せた。
レギュラーツアーにはこれまで4試合出場。4月の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンとKKT杯バンテリンレディスは、パッティングの不調でともに予選落ちだった。前週開幕前日にグリップの握り方をクロスハンドグリップから、クロウグリップに変更。右手の親指と人差し指でグリップを挟むようにして握ることで、右手の動きを抑えることができた。握り方を変えるのは実に10年ぶり。「不安はあったけど、あれ以上悪くなることはないだろうと。クロウグリップにして良かった」。振り子運動ができ、タッチが合うようになったことが最大の収穫だという。
「バンテリン―」では初めてプロキャディーを起用。コースマネジメントの面で大きな発見があった。「刻むところは刻む。狙う位置も教えてもらって、すごい勉強になった」。グリーン上でもラインの読みを重点的に教わった。「タッチが合ってからこそのライン。迷わず打て」とアドバイスを受け、予選落ちが決まった後もパッティングの練習に精を出していたという。
第1ラウンドは同期の吉田鈴(りん)、ツアー5勝の渡辺彩香と同組になった。初日は悪天候も予想されているが、人気プロ同士のペアリングに多くのファンが帯同することが見込まれる。「ゴールデンウィークでギャラリーも多いと思う。皆さんを沸かせられるように頑張りたい」と“アオカナスマイル”を携え、トップ10入りを目指す。