初Vでスター街道だ!B’z、ZARD生みの親から登録名命名の25歳が2差暫定4位に浮上 本名から改名した理由


連日の69で上位を守った発多ヤマト

連日の69で上位を守った発多ヤマト

◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 第2日(2日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)

 第2ラウンドは日没サスペンデッドになり、54人がホールアウトできなかった。6位から出たツアー未勝利の発多(はった)ヤマト(25)=フリー=が4バーディー、3ボギーで連日の69をマークし、通算2アンダーで首位と2打差の暫定4位につけた。本名は「八太大和」。B’z、ZARDの生みの親から“命名”された登録名で、ツアープロとして花を咲かせる。69で回った今野大喜(28)=フロンティアの介護=が4アンダーで暫定トップに立っている。

 約3時間の中断中、ヤマトはホットミルクで雨に濡れた体を温めた。再開後の8番では残り104ヤードの第2打を1・5メートルにつけてバーディーを奪い、スコアを伸ばした。この日のうちに無事にプレーを終え「コースが難しいのでボギーが来てしまうこともあったけど、流れを崩さずに終われた」と表情を緩めた。

 ツアー本格参戦3年目の25歳。本名は「八太大和」。ツアープロとしてのスタートを切った2023年に、“改名”した。ティーチングプロで師匠の摩季れい子さんの知人で、音楽プロデューサーの長戸大幸氏が名付け親だ。「人気選手というか、スター選手になりたかった」というヤマトは、B’z、ZARDらの生みの親に「どういうことが大事ですか?」とたずねた。返ってきた答えは「見せ方とビジュアルと名前」。登録名の命名をお願いしたところ、快諾してくれた。

 「チャンスはあると思う。プレーの感じは間違っていないと思うので。ミスは減らしながら、自分のいいところを伸ばしていきたい」。気持ちを上げたい時によく聴く曲はZARDの「負けないで」。難コースの和合に負けずに、快進撃を続ける。好位置で迎える決勝ラウンド。初優勝へ、ヤマトが発進する。(高木 恵)

 ◆発多 ヤマト(はった・やまと)本名・八太大和。1999年5月18日、三重・津市生まれ。25歳。5歳からゴルフを始め、16年の日本ジュニアで2位。2022年にプロ転向、23年にツアーデビュー。昨年の最終予選会で4位に入り、今季の出場資格を得た。目標は東北福祉大の先輩・金谷拓実。得意クラブはパター。今季から地元の有名和菓子屋「赤福」がスポンサーについた。169センチ、75キロ。

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