
報道陣からシェブロン選手権優勝の祝福を受けた西郷真央(カメラ・富張 萌黄)
女子ゴルフでメジャー、シェブロン選手権を優勝した西郷真央(島津製作所)が6日、日本に帰国した。取材に応じ、「優勝が決まったときは信じられなくて、一生忘れられない思い出。最後まで諦めずにプレーしてつかみ取れた」と悲願のメジャー制覇を振り返った。祝福のメッセージは数え切れないほど届き、1週間が経過しても多くの連絡が届いたという。
出場を予定していた米ツアー2試合は疲労のため欠場に。「日本ツアーと比べると、アメリカ1戦、戦い終わった後の体と心の疲労がすごく大きい。自分の体が壊れる前に、しっかり休養が必要」と日本でリフレッシュする。練習再開の日程は決めていないが、「3日以上クラブを握らないと、ちょっとずつスイングの感覚が変わる。そこが変わらない程度に練習したい」と短いオフも練習に余念がない。帰国中には、師匠で国内男子ツアー最多94勝の尾崎将司へ優勝と、今後の目標を報告に行くという。
シェブロン選手権では優勝者恒例の池ダイブも実施。「両サイドから引っ張られて、想像以上に遠くに飛ばされた(笑)。いい思い出だけど、においがすごかったので、来年勝ったら(飛び込みは)いいかな」と笑った。その後、会見時にも着用していた白いローブは、ともに日本に。「あれを着られたことも、日本に持って帰って来られたこともうれしい。記念に取っておきます」とシェブロンならではの思い出も充実した。
優勝会見では「マネジャーのご飯が食べたい」と話していた西郷。優勝した日はコース内でチャンピオンズディナーが実施されてステーキを堪能した。「あんまり覚えてないけど、ステーキ食べたことだけは覚えている」と充実した時間となった。
次戦はメジャー2戦�\x9B\xAEの全米女子オープン(29日開幕、米ウィスコンシン州)を予定。今季開幕前からターゲットにしていた大会でメジャー連勝に挑む。「昨年、悔しい思いを一番した大会(予選落ち)。自分のふがいなさを感じたので、そこにフォーカスしたい」と硬いグリーンに対応するため、アイアンのロフト角を寝かせるなど、すでに調整をしている。開催コースのエリンヒルズGCの映像はチェックしているが、「実際に現場でやってみないとイメージが湧かない。しっかりコースチェックをしたい」と目標達成を見据えた。
今後の日本ツアー参戦は未定。次の大きな目標は「言語化したくない」と明かさなかった。「今年達成できたら、最後の試合の時の報告したい」自身の胸の内に秘め、今季の残り試合を戦っていく。「メジャーを勝ったからといって、何か変えてプレーすることはない。今まで通り、毎週全力でプレーする。その結果上位にいけたらいいな」と試合に対する気持ちは変わらない。快挙を達成した西郷の挑戦はまだまだ続く。