菅楓華 母の日にサロンパスカップ日本人最年少Vへ「贈れたら、最高かな」…10代最後の大舞台に挑む


10代最後の試合で初優勝を目指す菅(カメラ・今西 淳)

10代最後の試合で初優勝を目指す菅(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 練習日(6日、茨城GC東C=6675ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 国内の女子プロゴルフツアー今季メジャー初戦、ワールドレディスサロンパスカップは8日から、茨城・茨城GC東C(6675ヤード、パー72)で行われる。プロ2年目で今季メルセデス・ポイントランク2位と好調な菅楓華(ふうか、19)=ニトリ=が6日、9ホールの練習ラウンドで調整した。メジャー初優勝となれば、年少歴代4位。2019年の渋野日向子(26)=サントリー=を超える同大会日本人最年少Vがかかる大舞台だ。今季7戦でトップ10入り4度の新ヒロインが、10代最後にメジャーでの初優勝を目指す。

 菅が10代最後の大舞台に挑む。雨で肌寒い中、9ホールを回り「木にたくさん囲まれていて、距離が長い。難しいイメージです」と初出場の林間コースに緊張気味。それでも、「まずは楽しんで。予選通過を目標に頑張りたい」と笑顔を見せた。

 17日に20歳の誕生日を迎える。「20歳までに優勝」という目標をかなえるには、今大会がラストチャンスだ。メジャーでのツアー初優勝を飾れば、年少歴代4位。今大会に限れば年少2位で、日本人では渋野の20歳178日を更新する19歳359日での最年少Vとなる。「今週が(19歳)最後になる。まだチャンスはあるので諦めずに頑張りたい」と瞳を輝かせた。

 昨年大会は新人選手の研修で運営補助をする裏方として参加。小祝さくら(27)=ニトリ=ら先輩ゴルファーからプロのイロハを学んだ。それから1年。今季はショット、パットともに好調で開幕4戦連続トップ10に入るなど、優勝候補の一人として戻ってきた。メジャーは付与されるポイント数が高いため、「今週が大事になる。出たいと目標にしていた大会。本当にいい準備をしていきたい」と力を込めた。

 最終日(11日)は母の日。アマチュア時代から遠征の送迎をしてくれた母・ともみさん(54)には「いつもお姉ちゃんたちと花束を贈ったり、ケーキを買っている」と感謝を伝えているが、今年は違う形で表現する。「優勝という形で贈れたら、最高かな」。成長した姿を見せ、メジャー制覇で最高の恩返しを届ける。(森脇 瑠香)

 ◆菅 楓華(すが・ふうか)2005年5月17日、宮崎市生まれ。19歳。6歳でゴルフを始める。宮崎・日章学園3年時に、九州女子選手権優勝。23年11月のプロテストに一発合格。昨季の年間ポイントランキングは63位、最終予選会20位の資格で今季出場。得意クラブはアイアン。趣味はカラオケ、ダンス。167センチ、60キロ。

最新のカテゴリー記事