
後藤未有
◆女子プロゴルフツアー SkyRKBレディス 第2日(17日、福岡・福岡雷山GC=6489ヤード、パー72)
第2ラウンドが行われ、6位から出た後藤未有(大東建託)が5バーディー、2ボギーで69と伸ばし、通算7アンダーで4位に浮上した。
地元・福岡での初優勝を狙う24歳は、7番パー3で約4メートルの難しいスライスラインのパットを決めて初バーディー。後半も14番、15番で連続バーディーを奪うなど3つ伸ばした。100人近い応援団の熱い声援を浴びて好スコアを出し「応援をパワーに変えて頑張らないとなと思う。一番の恩返しが結果を出すこと」と声を弾ませた。
国内女子では珍しい、野球のバットを持つように10本の指全体でクラブを握る「ベースボールグリップ」でスイング。4歳から一筋で採用し続けて体になじんでおり、左手親指のケガが少ない。2日間のパーオン率は全体1位の83・3%と高精度のショットを見せている。
2000年度生まれの「ミレニアム世代」。古江彩佳(富士通)、西村優菜(スターツ)、吉田優利(エプソン)、安田祐香(NEC)ら同級生が続々と優勝していく姿を目の当たりにしてきた。後藤は「最初はみんなポンポンっと勝って海外で活躍していて、自分も早く…と思ってたけど、遅咲きの選手もいれば、早いうちから活躍したり、そこから低迷したり、いろんな選手がいる。常にいい成績を出せるようになりたい」と話した。
首位と2打差で臨む最終日。小学生の頃、尊敬する元世界ランキング1位の宮里藍さんからテレビ番組のメッセージで「最後まであきらめない強さを大事に」と言われた言葉を胸に刻んでいる。「しっかりバーディーを積み重ねて、結果が優勝だったらいいな」。プロ5年目の初Vに挑む。