蝉川泰果、ジャンボ尾崎超え24歳134日での史上最年少メジャー3冠へ2位発進 妻・久保葵へ「いいところを見せたい」


初日、6アンダーで2位発進した蝉川

初日、6アンダーで2位発進した蝉川

◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 日本プロ選手権 第1日(22日、岐阜・三甲GC谷汲C=7337ヤード、パー72)

 2年連続2位の蝉川泰果(24)=アース製薬=が7バーディー、1ボギーの6アンダー66をマークし、首位と2打差の2位発進を決めた。2022年の日本オープン、23年の日本シリーズJTカップ覇者が、尾崎将司の27歳248日を塗り替える、24歳134日での史上最年少メジャー3冠に挑む。20年ぶり9人目となる大会連覇を狙う杉浦悠太(フリー)は64で回り、単独首位。河野光隆の24歳282日(1966年日本プロ)を超える、23歳255日でのメジャー日本人最年少連覇へ好スタートを切った。

 2年続けて涙をのんだ大会で、蝉川が完全復調へのスタートを切った。前半10番で3・5メートルを沈めると、11番は残り78ヤードの第2打を60度のウェッジで1メートルに絡め、連続バーディー発進。「フィーリング自体は、すごく手応えがある中でこの試合に来られた。それがそのままスコアに直結した」。今季国内2戦目で、明るい表情が戻った。

 3月に左肋骨3本の疲労骨折と診断された。5月の中日クラウンズで復帰し、なんとか完走。前週の関西オープンは欠場し、電気治療や初動負荷トレーニングで体とゴルフを整えた。「中日クラウンズの時より状態はいい。1週間休めたことが、回復につながった」。アマチュアで優勝した22年のパナソニックオープンの頃のスイング動画を見直し、低くなっていたトップの位置を修正した。

 昨年11月にタレントの久保葵(27)と結婚した。毎試合帯同し、ロープの外から見守ってくれている。けがで試合を離れた間も、献身的なサポートを続けてくれた。「いなかったらめちゃくちゃ落ち込んでいたと思う」と感謝した。「結婚してから、いいところを見せられていない。すごく支えてもらっている分、いいところを見せたい」。結婚後初優勝を、史上最年少となるメジャー3冠で彩る。(高木 恵)

最新のカテゴリー記事